このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お漬け物パワーに再注目! | |
2009-12-01 更新 | |
豪華なディナーも良いけれど、やっぱり恋しいご飯とお汁とお漬け物。 寒い冬はおいしいお漬け物が豊富な季節でもあります。 今回はこのお漬け物の効用について考えてみましょう。 @ぬか漬けでビタミンB1補給 ぬか漬け野菜のビタミンB1は驚くほど増加しています。キュウリで5倍、大根で12倍にもなります。 ビタミンB1は体が糖分を分解してエネルギーに変えたり、脳や末梢の神経の機能を正しく保つ働きをします。 不足すると全身倦怠感、手足のしびれなど脚気の症状になります。 ぬか床はビタミンB1の宝庫、他に糖質・脂質の代謝に関わるビタミンB2も多く、これは肥満防止にも貢献します。 清涼飲料水・甘いお菓子・インスタント食品など、糖質の割にビタミンB1のほとんど含まれない食品が氾濫する今日、ぬか漬けでの簡単B1補給もおすすめです。 A漬け物野菜は栄養満点 大根菜・かぶ・高菜・野沢菜など、煮て食べたり漬け物として食べることが一般的な野菜は、そもそもは、食物繊維が多く、あくが強い野菜ですが、それだけにビタミン類をはじめとした栄養をたっぷり含んだ元気野菜。 キュウリ・レタスなどサラダでもおいしく食べることが出来る野菜よりも、栄養がぎゅっと詰まっています。 漬け物は、煮物のように栄養が煮汁に出てしまうこともなく、加熱せずに調理できるので栄養分も破壊されず、丸ごと栄養をいただけるという点でも、とてもヘルシーな調理法です。 B漬ける過程で栄養をぎゅっと濃縮 生野菜を漬け物にすると、野菜の水分は漬け汁に出て行き、ビタミン・ミネラルはそのまま残ります。 つまり栄養が濃縮され、効率的に野菜の栄養をいただくことが出来ます。 C発酵で生ずる乳酸菌でおなかを丈夫に ぬか漬けなど時間をかけて作る漬け物には、乳酸菌などたくさんの善玉微生物が含まれます。 これは腸内の有害菌の繁殖を阻止して便通を整え、さらに腸炎の病原菌にも打ち勝つ力が強まります。 漬け物の泣き所は何といっても塩分。 しかし冷蔵庫の普及した今日では昔ほど高濃度の塩分に頼る必要はなくなりました。 やや塩分控えめぬか漬けや、塩に酢も加えたサラダ感覚でいただける簡単浅漬けもおすすめ。 七味やゆずの香りを効かせたりすると減塩漬け物の風味がちょっぴりグレードアップ。 洋風にも和風にも良く合う浅漬けの簡単レシピをご紹介します。 漬ける野菜の重さの2%の塩、1%の酢、1%の醤油に、野菜を入れて、小さなポリ袋の中で軽くもみ、しばらくおいてなじんだらできあがり。 漬け物というと、やや古いイメージですが、折々の季節の野菜を漬け込み、丸ごと賢くお野菜パワーをいただくことのできるこの調理法に再注目。 お汁・ご飯・お漬け物をおいしくいただける食志向をお子さんにプレゼントしてあげましょう。 |
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