このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
「ほめて育てる」 VS 「叱って育てる」 | |
2010-12-18 更新 | |
「ほめる」「叱る」 育児においては、どっちも大切です。 確かにきつく叱れば、そのときは子どもも言うことを聞いてくれ、手っ取り早いというメリットはあります。 そもそも叱る目的は、悪い行いをやめさせ、正しい行いを身につけさせること。 そしてその結果として、子ども自身も、またその周りのひとたちにも、幸せになってほしいからです。 しかし叱りかたを誤ると、「しかる」ことの弊害も無視できません。 ちっとも叱らない子育ては問題ですが、些細なことで感情的に叱り過ぎ、その結果子どもたちの成長の芽を摘んでしまっていることも多いのです。 ほめることのメリット/叱り過ぎのデメリットを挙げてみます。 @ほめることで、子どもの心の成長に1番大切な「自己肯定感」が育まれる 「ありがとう」「大好きだよ」とパパ、ママから言葉がけを受け、いっぱいほめられて育った子どもは、「ぼくは、このぼくでいんだ!」と感じる心の土台がしっかりします。 この土台がしっかりしていれば、様々な困難に出会っても、また自分を奮い立たせて、「がんばるぞ〜!」とたくましく幸せに生きていくことができます。 Aほめることで、親子の信頼感が育まれる 日頃からお子さんの長所を見つけて「すごいね〜」「がんばったね〜」と声がけしてあげることで、「ママはぼくを大好きなんだ!」と感じ、親子の信頼関係がしっかりと築かれます。 信頼関係がしっかりしていれば、どうしても叱らなければならない場面でも、「ママはぼくのために言ってくれているんだ。しっかりといい子にならなきゃ。」と、素直に思ってくれます。反対に信頼関係がない場合は、「やっぱりママはぼくのことをきらいだから怒るんだ」と心を閉ざし、叱った内容もお子さんの心にひびきません。 Bほめられることで、良い習慣が容易に身に付くやすくなる ほめられれば、「またがんばろう!」と俄然やる気が出るのは大人も子どもも同じこと。 反対に叱られればかりでは、すねてしまって、良い習慣どころではありません。 それではママもさらにイライラ。 感情的になり悪循環です。 C叱り過ぎは嘘つきを作ってしまうことも 感情的にきつく叱りすぎると、「なぜそうすべきか」を考える余裕がなく、「どうしたらとりあえず叱られないか」に頭が行ってしまい、失敗を隠したり嘘をついたりする癖がつくことになります。 D叱って育ててばかりでは、叱られる恐怖のないときにルールを守らない癖がつく 「叱られないように良い子にする」ことは、ほんとうにルールが身に付いたのとは違います。 大きくなって、腕力で親をしのぐようになると、叱り育ての効力はなくなります。 自分で自分の行動を規制できず、親の手に負えなくなってしまいます。 自分や他人を傷つける行動を見つけたときは、大声で感情をむき出しにしてでも、きつく叱りましょう。 たとえば、車道に飛び出す、危険な場所で遊ぶ、他人に暴力をふるう、火遊びをするなどです。 しかし、それ以外のことは、親にとっては不都合でも、他人の迷惑になるほどでもなく、今直ちに叱りつける必要のないことも多いはずです。 子どもは失敗から自ら学んでいきます。 目についたことを1から10まで取り上げて叱るのではなく、子どもが受け入れやすいタイミングを見て、少しずつ伝えてゆきましょう。 そんなときは、まず子どもを止めて、子どもの目線に合わせてしゃがみ、目を見て、短い言葉で落ち着いて言い聞かせてあげてください。 ビタミン愛の味付けもどうぞお忘れなく。 そうすれば、「大好きなママを悲しませちゃいけない・・・がんばろう!」と、お子さまの奮起もまちがいありません。 |
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