このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
今日からできる食品中の放射能を減らす方法 | |
2013-02-02 更新 | |
福島の原発事故からもうすぐ2年になろうとしています。 現在わが国で流通している食品は、すべて厚労省の定める安全基準をクリアしたものです。 たしかにひとつひとつは基準値以下ではあるのですが、食事は毎日のこと。 またこれからの長い人生を生きるお子さまにとっては、ごく微量ずつでも、その積み重ねが、悪影響を及ぼさないとは言い切れません。 日々の生活で、極力放射能の影響を少なくしてあげたいものです。 今回は、すぐにでもキッチンでできる食品中の放射能物質の減らし方についてお伝えします。 <基本的なこと> @バランスの良い食事 放射能汚染を怖がるあまり、「牛乳は絶対飲まない」「魚は絶対食べない」など、極端に偏った食事を続けることは体に良くありません。 栄養が偏ると免疫機能が低下します。 免疫は、病原体と戦うほか、放射能等によって生じた体の細胞の異変(ガン化の始まり)を捉えて、これをやっつける働きも担っているので、この点からもしっかりバランスよく栄養を摂って免疫機能の良好な状態を維持することが大切です。 毎日の食事では、5大栄養素(タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル)をきちんととり、できるだけいろいろな種類の食材を回転させて摂りましょう。 A食物繊維をしっかりと 口から取り込まれた放射性セシウムは、腸から吸収され、主に尿のなかに排出されます。 一部は便からも排出されますが、このとき腸の中に食物繊維が多い状態だと、食物繊維にセシウムが吸着され、より多く便に排泄することができます。 また食物繊維が多いとお通じもよくなるので、より早く体外にセシウムを出すことができます。 毎日の食事で食物繊維をしっかり摂らせましょう。 <果物・野菜の放射能を減らす方法…洗う、剥く> @流水でよく洗う 放射性セシウムは水に溶けやすく油とは結合しない性質があります。 野菜や果物は、調理する前に表面の土や泥の汚れを落とし、流水でしっかりと洗って、セシウムをできるだけ取り除きましょう。 A葉や皮を剥く/根を切り落とす キャベツや白菜は、表面から3〜4枚はむき捨てます。 大根、にんじんは、葉茎を切り捨てます。 長ネギ、タマネギは、根の部分を1〜1.5pほど切り捨てます。 普通は皮ごと食べるもの(トマト、キュウリ、なす、アスパラ)なども、できれば皮をむいて使用します。 B最後にもう一度徹底的に水洗い 上記の処理をしてから、もう一度流水でしっかり洗います。 つねに、「いつもよりちょっと丁寧」を心がけて下さいね。 次週は、肉と魚介類の放射能を減らす方法をお伝えします。 |
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