このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
もうすぐ就学時健診! | |
2014-10-18 更新 | |
10月も下旬に入ります。今度の木曜日は校医をしている近隣の小学校の就学時健診です。 今回は、就学に向けて、おうちではこんなことに気をつけてお子さまと関わっていただきたいという、いくつかのポイントをお伝えします。 @学校生活に期待を持たせる言葉がけ 「こんなこともできないと学校に入れないよ〜」などと、がんばらせるためのハードルを設けすぎるのはいけません。 「学校で勉強ができないと大変なことになるよ〜〜」と脅すのではなく、「学校に入ったらこんなことも勉強できて楽しそうだね〜〜」と、学校生活に期待を持たせるように言葉をかけましょう。 A今一度、早寝早起きの習慣を確認 保育園はお昼寝がありますが、学校はありません。 また、より集中して課題に取り組む精神力が要求されます。 睡眠不足は集中力の低下、切れやすさを招きます。 お友達とのいさかいも多くなります。 新1年生は心身共にお疲れ、夜は8時就寝を目指しましょう。 お帰りが遅いパパを待つことは止め、「こども時間」をしっかり確立しましょう。 B朝トイレの習慣を 学校は、もよおしたときにすぐにトイレに行けないこともままありあす。 がまんの癖がつくと、便秘の悪循環にはまり、繰り返す腹痛の原因になります。 朝トイレの時間をしっかり確保してあげましょう。 起き抜けにレモン水を小さなコップ1杯飲ませて、胃腸を目覚ましさせることも有効です。 朝ごはんは時間に余裕を持ってしっかりと。 仕上げにお茶を飲むゆとりがあれば最高です。 C身の回りのことを自分でやる習慣を 自分のカバンの準備、ハンカチ、ティッシュの用意、明日朝着る衣服の準備などなど、できるかぎり自分のことは自分でさせるようにしましょう。 単にうわべだけ整えるというのではなく、先を見通して準備する段取り力も大切です。 D自分の気持ちを言葉で伝える習慣をつける この頃になると、ある程度の論理的思考も可能になります。 自分の気持ちを言葉で表現して、相手に伝えたり、自分の気持ちを落ち着かせたりする習慣を、日々の折々で積み重ねましょう。 最初はちょっと時間はかかりますが、お子さんの発言をしっかり待ってあげてください。 E登下校のコースをいっしょに歩く 小学校までの道のりを親子で実際に歩き、危険な箇所がないか、所要時間はどれくらいか、などについて話し合っておきましょう。 F過度なスポーツはまだ早い 瞬発力、持久力などがめざましく発達する時期です。 しかしまだまだ発達途上、無理は禁物です。 クラブチームなどでの特訓は時期尚早です。 夜遅くまでの練習などで生活のリズムが乱れて、翌日の学校生活に響くようでは本末転倒です。 スポーツはあくまで楽しめる程度まで。 本人の自主性を養う外遊びのほうが、この年代では大切です。 G学校生活に不安を持っているお子さんでは、話を良く聴いてあげる 気持ちの細やかなお子さんでは、入学に向けての不安感がどんどん膨らんでくることもあります。 まずは、楽しいことをいっぱい話してあげて、期待を持たせること。 また子さんと1対1で、どんなことが不安なのか具体的に言わせてみて、これを親御さんといっしょに、少しずつ解決してあげることもいいですね。 「漠然とした不安」が、一番不安ですから。 お勉強が心配というのであれば、いっしょに少しずつ手ほどきしてあげて、「こんなにできるようになったよ〜」と、進歩を具体的にお子さんに示して、達成感を持たせてあげてはいかがでしょう。 しかし決してムキにならず、楽しみながら。 できることを共に確認して安心させてあげることが一番大切です。 お母さま以上にお子さんは入学を前に緊張しています。 「学校は楽しそう!」と、期待を持たせることが、最重要課題です。 |
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