このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
絵本のちから「読み聞かせのすすめ」 | |
2009-01-18 更新 | |
ゲームやDVD全盛の今日ですが、パパやママのお膝で聴く絵本の世界はなんと言っても一番!お話を聴くお子さまの瞳はきらきらと輝いています。 今回は絵本の読み聞かせについてお話しします。 絵本読み聞かせが私たち親子にもたらす宝物は大きく次の3つがあると思います。 1)言葉を育む;人間は主に言葉でコミュニケーションする動物です。私たちは言葉によって考え、思い、伝えます。言葉はこどもが社会の中で人と関わりを持って暮らしていく上で不可欠です。親の語りかけはもちろんのこと、美しく正しい日本語で綴られた文章を繰り返し読み聞かせることがとても大切です。また文字が読めるということと本を理解しながら読むということは違った難易度のスキルです。本を理解しながら読むということは、本の言葉を頭の中でイメージしそれを瞬間的に連続させて行くことです。こどもは絵本を読んでもらっているとき、絵本の絵に手助けされて、この訓練を積んでいるわけです。そこで養われる力が、将来自分で楽しく本を読める力になります。また、絵本の絵はこどもに見つめられるに足る美しさを持っていてほしいものです。柔らかな心に温かくしみ込む作品は、きっと美しいものへの感性を磨いてくれることでしょう。 2)人間として大切なことを伝える;人生の先輩として親がこどもに伝えたいことはたくさんあります。愛し愛されること、優しさ、自分を見つめること、正義と善、友情、勇気、支え合う大切さ、などなど。でも日々の暮らしの中では、照れくさくて改めては口にしにくいもの。また慌ただしい時の流れの中では、それらのメッセージを伝えるチャンスもなかなかありません。そのためにこそ、人は物語を生み出し、そこに伝えたい思いを託してきたのです。しかし、幼稚園や小学校低学年のこどもの読書力でこなせるレベルの本では、そのように深いものはなかなか伝えることができません。聞く、話す、読む、書くの能力のうち最も早く発達する力は聞く力です。読み聞かせを通じてこどもたちに人生への励ましのエールを送ってあげましょう。 3)こどもへの愛を表現する;読み聞かせの時間は、こどもにとって文字通りからだも心も大好きなパパ、ママに抱かれ、丸ごとの愛を独り占めできる時間です。この時間、こどもたちは非日常のこころの世界をパパ、ママと一緒に体験しています。大人もいっしょにタイムとラベル。言葉を通して同じこころの世界を共有できたとき、人はこころの深いところでしっかりと結びつくことができます。このしっかりとした心のパイプを通してこどもに届いたとっておきの愛情のおかげで、こどもは自分を愛し、自分と同じように他人を愛し、大切にする気持ちを身につけることができます。 絵本の世界は結構奥が深い! パパ、ママも、読み聞かせを通じて純粋で豊かな心の世界に遊んでみませんか。 |
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