このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
こどもたちの「あそび」を考える | |
2014-06-01 更新 | |
こどもは「あそぶ」存在。 こどもたちにとって「あそび」は、心と体の栄養です。 こども時代は、「生きる=あそぶ」ということ。 今回はこどもたちの「あそび」について考えてみます。 @すべての感覚を動員して、自然との出会いを! 赤ちゃん〜幼児の時代は、感覚を通してものごとと出会い、世界を発見します。 こどもたちがもっとも出会うべき世界は何でしょう? それは、こどもたちを取り巻く自然です。 お日さま、雲、風、雷、暑さ、寒さなどの自然現象、動物、昆虫、植物などの生き物たち、小石、どろんこ、お砂、貝殻、木の実などの自然物、どれも2つと同じものはなく、いろんなかたち、肌触り、においがあります。 そして、自分という存在が、これら大自然の一部であるということを、全身の感覚を通して自然と触れ合うことで発見してゆくこと、これがすべてのあそびの基礎になり、ひいては人生の基礎になってゆきます。 こどもたちはあそびの天才、石ころ、貝殻、木々の枝、いろんな自然物が、あそびの格好の素材になります。 小動物を飼育することも、とても大切な経験です。 昆虫を幼虫から育てることなどは、こどもたちに無限のわくわくをプレゼントしてくれます。 また、月日を経て成虫になり、卵を産んで、死んで行くという、いのちのつながりを目の当たりにすることは、最高の「命の授業」になります。 作物を育てることもおすすめです。 スーパーで切って売られている野菜が、どのようにして育ち実を結ぶのか、日々お水をあげて育てる経験をさせてあげましょう。 「食」とは、取りも直さず「他のいのちをいただくこと」。 こどもたちが丹精した作物を、収穫して、お料理して、食事とする、そのプロセスから、単に栄養素としてだけでなく、いのちのつながりとして「食」を捉える気持ちが養われます。 Aお手伝いも「あそび」! 幼児期は模倣が大好き、おとなのことば、行い、考え方など、人間が生きてゆく基本を「まねる」ことでミニつゆきます。 「まなび」という単語は、「まね」から派生したと言われます。 まさに「まね」は「まなび」なのです。 ですから、ままごと遊びなどはとても大切です。 さらに発展して、ぜひ台所や庭仕事を、お子さんに手伝わせてあげましょう。 粉を混ぜる、トマトのへたをとる、キャベツをちぎる、苗を植える、安全に配慮して、いっしょにお仕事をしてみましょう。 忙しい時はなかなか心にゆとりができませんが、お休みの日などはぜひ誘ってみましょう。 B集中しているお子さんには、声をかけないで! 周りの物音にも反応しないくらい集中しているとき、こどもたちはファンタジーの世界にいます。 「何のあそび?」などと声をかけず、あそびの世界に没頭させてあげましょう。 おとなの役割は危険がないように見守ることです。 「真剣に遊べるこどもは、おとなになったときに、真剣に仕事に向き合えるようになれる」とも言われます。 幼児期は、自由に没頭して、思う存分遊ばせてあげましょう。 もちろん、没頭するあそびの内容が、ボタンクリックを繰り返すゲーム遊びでは、百害あって一利無しです。 ぜひ創造的なあそびの環境を準備してあげましょう。 質量ともに充実したあそびの体験が、こどもの創造的な思考力を育むことまちがいなし。 さあ、お子さんといっしょに「あそび」を創造してみませんか。 |
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