このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
おすすめ絵本「わすれられないおくりもの」 | |
2008-10-28 更新 | |
「わすれられないおくりもの」 作・絵 スーザン・バーレイ 訳 小川仁央 もの知りで賢くて、だれからも慕われていたアナグマのおじいさん。秋のある日、「長いトンネルのむこうに行くよ、さようなら アナグマより」という手紙を残して死んでしまいます。あんなに優しかったアナグマを亡くした悲しみはあまりに大きくて、森のみんなはどうしていいかわからない・・・。来る日も来る日も森のみんなはアナグマのことばかり考えていました。 思い出の糸を手繰っていくと、モグラも、カエルも、そしてウサギのおくさんも、みんなみんなアナグマから、大切なことを教えてもらい、かけがえのない思い出のたからものをもらっていました。けれど春になって雪がとける頃には、アナグマとの楽しい思い出を、みんなで語り合うことができるようになりました。 アナグマが死んだ。でも、みんなの心の中で、大すきだったアナグマは生きている、肉体は滅んでしまっても、心は永遠に残っていく・・・。もちろん人の死が悲しいことには違いないのですが、前向きに死をとらえ「いのちのリレー」について、幼いこどもにもわかりやすく語りかけます。 スーザン・バーレイの挿絵も優しくて、まるで動物たちが絵本から飛び出して出てきそうです。訳者のかたの翻訳もとてもすばらしいと思いました。お子さんとご一緒に、またおひとりでしみじみと、どちらでもとても心に迫る作品です。 クリニックに置いてあります。どうぞお手にとってご覧下さい。 |
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