このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さんを育む3つの親ごころ | |
2013-12-21 更新 | |
今年も残り1週間となりました。今年はどんな年でしたか? 子育てで目も回りそうな毎日、いろいろな思い出が脳裏を巡ることでしょう。 赤ちゃんが、おすわりができ、はいはいして、つかまり立ち、伝って歩き、1人で歩く・・・ママはこのステップアップを日々溢れんばかりの愛情をもって見守っています。 このようなステップを思い起こしただけでも、育児において、いかに「待つ」ということが、ママの大切な仕事なのかがおわかり頂けると思います。 こどもが大きくなると、ママの「待つ」仕事の内容も変わってきます。 小学校に上がってくると、お友達との人間関係で悩んだり、学校という場所に馴染めなかったり。 中学校くらいになると、お子さん自身が目標を見失って落ち込んだり、良くない遊びにはまってしまって親御さんや周りを心配させたり・・・。 事の大きさの大小はあっても、子育て中のご家庭では、多くのご家庭が経験されることと思います。 そういう「子育ての壁」にぶちあたったとき、1番大切なことは何でしょう? それは、その子が良い方向に向かって変化、前進する力を秘め持っていると信じて、あるがままを受け容れ、待つ姿勢だと思います。 まず最初に必要なのは、批判や指摘ではなく、「受け容れ、信じ、待つ心」なのです。 人間が、他の動物と決定的に違うのは、「善く生きたい」と思う心、小さいお子さんであれば、「ママに認められたい、褒めてもらいたい」と思う心を持っていることです。 動物も訓練すれば指示に従いますが、それはそのご褒美としてエサがもらえるからです。 人間のこどもは決してそうではありません。 ご褒美がなくても、ママの喜ぶ笑顔や認めてもらえることは、すべてに勝るやる気の原動力です。 「ほんとうはこうあるべき」そのような子どもなりの理想の自分像は、どの子も心の底にはしっかり持っています。 どんなに突っ張って難しい状況を生きている子どもたちでも、根っこのところでは、善い方向を求めてうずうずしています。 「ママにこんなに信頼されている、その信頼を裏切ってはいけない」そういう気持ちが、こどもたちの究極の心の砦なのです。 ですから、「どうせあんたはいつもそうなんだから、いい加減にして。あきれたよ!」と罵声を浴びせることは、御法度。 まずは客観的な評価や指摘は一切忘れて、お子さんの立場に全面的に寄り添ってあげましょう。 「ほんとにそうだよね、つらいね、悔しいね。わかるよ!」と、お子さんの存在そのものを、無条件に受け容れてあげましょう。 決して先回りして親御さんが結論めいたまとめを述べてはなりません。 まずは聞き役に徹します。 すると、お子さんの心の中がどんどん整理され始め、自分の抱えている問題を冷静に見つめ解決への道を歩み始めます。 その時、親御さんなど聞き役のかたの心構えとして大切なことは、「今、目には見えなくても、またその時には信じ難くとも、お子さんの中に、良い方向に向かって前進する力が宿っていると信じ続けること」です。 そう信じることは、親御さんにとって、あるいはとても難しいと思われる日もあるかもしれません。 でも、そこは親パワー発揮です。 客観的評価を度外視して信じ、待ってあげられるのは親なればこそ。 「今の私たち親子の直面している困難は、もっと良い方向へ飛躍するために不可欠なステップなんだ!」ぜひそう考えてみましょう。 子育てで大切な3つの心「受け容れる、信じる、待つ」この大切さを、子育てでつまずいたときには、ぜひ思い出して下さいね。 |
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