このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
脳内元気物質セロトニンを増やそう! | |
2010-08-07 更新 | |
脳内元気物質「セロトニン」が注目されています。 セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつです。 @心身の爽快感をもたらして感情をコントロールする A食欲を適切にコントロールする B栄養をエネルギーに変える代謝を活発にする などの働きがあります。 したがってセロトニンは、お子さまが心身ともに健やかな日常生活を送り、成人病に陥らないためにも、とても大切な物質ということができます。 動物実験でも、セロトニンを高める処置を施した動物は、仲間との交流がさかんになり良好な社会生活を営みますが、低める処置をした動物は、仲間との交流が減少し、攻撃的行動が増加します。 では、セロトニンをしっかり高めるにはどのようにしたらいいのでしょうか。 @朝早起きして太陽の光をしっかり浴びる 覚醒ー睡眠を司っている物質は、それぞれセロトニンとメラトニンです。 太陽の光(のような非常に強い光・明かり)を浴びると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌がストップし、代わりに脳の覚醒を促すセロトニンの分泌が活発化されるのです。 昼夜逆転して薄暗い室内に一日中いたりすると、この2つの物質のバランスが崩れ心身に変調を来します。 朝はしっかり朝日を浴びてスタートすることが大切です。 Aリズミカルな運動をする セロトニンは外部からの一定のリズムの刺激によっても分泌が促進されるので、スクワット、階段の昇り降り、ウォーキングなど、規則正しいリズムを刻む運動を反復して行うことがセロトニン神経の活性化に有効です。 できれば5分以上行うと効果的といわれていますが、逆にそれで疲れてしまうほどでは効果減少です。 くれぐれも楽しんでできる範囲が大切です。 B良く噛んで食事する 噛む動作 も、一定のリズムを伴った運動であるので、Aと同じ理由でセロトニン神経を活性化します。 リズミカルにしっかり噛みましょう。 C「首回し」をときどき行う セロトニンは脳のほうせん核という場所で作られています。 ここを刺激してセロトニンを増やすのに「首回し」運動が効果的です。 お子さんは勉強の合間に、パパ・ママはお仕事の合間に、今日から実践しましょう。 Dセロトニンの原材料をきちんと摂る セロトニンの原料となるトリプトファンは、赤身の魚、肉類、レバー、乳製品、豆乳、鶏卵に含まれます。 また作る過程でビタミンB6が必要です。 ビタミンB6は赤身の魚、肉類、レバーをはじめ、香辛料、にんにく、しょうが、バナナに多く含まれています。 <お手軽メニュー> 朝食に「バナナヨーグルト」:適当にスライスしたバナナにプレーンヨーグルトをかける おやすみ前に「ホットミルクウイズハニー」ブドウ糖は、トリプトファンがほうせん核に入るのを助ける働きがあるので、少し甘みを入れた牛乳をおやすみ前に摂りましょう。 キレる子の増加の原因には、セロトニン分泌の不足もあるといわれています。 朝早く朝日を浴びて、日中は元気に活動、夜は早めにしっかり眠る・・・基本的なようですが、お子さまの心身の健康のためにとても大切です。 しっかり噛んで朝ご飯もきちんと摂りましょう。 夏休み中も夜更かしパターンにはまらず、元気な朝のスタートを! |
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