このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
ママの骨を丈夫に! | |
2010-01-31 更新 | |
今日はママの骨を丈夫に!というお話です。 出産・授乳と女性の人生にはカルシウムをたくさん消費するイベントが続きます。 約3sの赤ちゃんを産み育てるために、ママはたくさんのカルシウムを供出します。 高齢期に寝たきりの生活にならないためにも、毎日の生活で骨粗鬆症の予防に心がけましょう。 骨はカルシウムの貯蔵庫。 骨と血液のカルシウムは、骨の中の骨芽細胞と破骨細胞という2つの細胞の力関係でバランスが保たれています。 血液中にカルシウムがたっぷりあるときには、骨芽細胞が血液中のカルシウムを骨の中に蓄えます。 反対に血液中のカルシウムが減ってしまうと、破骨細胞が骨を壊してカルシウムを血液中に供給し、カルシウムの量を一定に保とうとします。 同時に、血管の細胞もカルシウム不足を察知して血管壁にカルシウムをため込みます。これが「血管の石灰化」です。 血管の壁にカルシウムがたまるとその部分が傷つきやすくなり、動脈硬化が進むといわれています。 また、閉経で女性ホルモンが減少すると破骨細胞の働きの抑制がとれてしまい、骨粗鬆症に拍車がかかります。 ということで、ちょっと早いですが、ママの健やかな老後に備えて、毎日の食事アドバイス <カルシウム摂取の3つのポイント> @骨の材料になるカルシウムを毎日しっかり 乳製品・小魚・青菜・大豆などカルシウムを多く含む食品の摂取を毎日心がけましょう。 摂取する時間もポイント。 血液中のカルシウムは夜間に減少しやすいため、その際に骨の中のカルシウムを溶かして血液中の濃度を一定に保っています。 ここを考慮し、特に夜に摂取するカルシウムは重要です。 夜小腹が空いたら、小さなチーズを一切れ・・・などおすすめです。 Aカルシウムの吸収率をアップするビタミンDを一緒に摂取 もともとカルシウムは単独で食べてもほとんど排泄されてしまう栄養素。 この無駄をなくす助っ人がビタミンD。 カルシウムの吸収を促進し、骨の代謝を促します。 サケ・カジキ・サンマなどの魚やキノコ・卵に多く含まれます。 ぜひいっしょに摂取を。 Bカルシウムが骨に沈着するのを促すビタミンKが大切 カルシウムが骨に沈着するには骨芽細胞の作り出すオステオカルシンというタンパク質が大切。 このオステオカルシン産生を助けるのがビタミンKです。 ビタミンKは納豆・緑黄色野菜・海藻・緑茶に多く含まれます。 特に納豆はおすすめ。炒めて摂ると吸収率がさらにアップです。 食事以外では適度な運動と日光浴も大切。 育ち盛りのお子さんと一緒にママも丈夫な骨を作りましょう。 |
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