このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
ロタウイルスワクチン | |
2012-01-22 更新 | |
ロタウイルスは小児の感染性胃腸炎の代表的なウイルスです。 感染性胃腸炎は大きく分けて細菌性のものとウイルス性のものがあります。 ウイルス性胃腸炎の原因となる代表的ウイルスには、ノロウイルスとロタウイルスがあります。 ノロは主に冬の前半、ロタは冬の後半から春先に流行します。 これらの中でもロタウイルス性胃腸炎は、乳幼児の胃腸炎の中でもっとも重症化しやすく、激しい嘔吐と下痢のために脱水症状をきたして入院治療が必要になることも少なくありません。 またロタウイルスは、脳炎脳症も引き起こすことがあり、その頻度はインフルエンザ、突発性発疹に次いで多いとされています。 ロタウイルス胃腸炎は決して稀なものではなく、世界中のほぼ全員が5歳までに1度は経験するといわれています。 しかし幼いうちに初めて感染するほど重症化しやすく、入院が必要になるお子さんの3割が0歳児、4割が1歳児です。 一方、ロタウイルスに感染するとある程度の免疫がつくので、その後はたとえかかっても、初めての時よりは軽くすむことがほとんどです。 このウイルスから小さな赤ちゃんを守るために開発されたワクチンがロタウイルスワクチンです。 WHOも接種を勧めています。 このウイルスは非常に伝染力が強いので、ひとたび保育園で患者さんが発生すると、またたく間にクラス全員がかかってしまうことも稀ではありません。 接種可能月齢のお子さんすべてにお勧めですが、特に保育園に通っているお子さんや通う予定のお子さんでは、ぜひお受けになることをお勧めします。 <ワクチンの概要> @内服するワクチンです。クリニックで医師が直接飲ませます。 A適応月齢;生後6週から可能。4週以上空けて生後24週までに2回目を接種。 (24週とは、生まれた日を0日とし、生後24週と0日のこと、すなわち生後168日まで) B他の接種との間隔;生ワクチンのため、他の接種は4週以上空ける。 C同時接種;他のワクチンと同時接種可能。 Dお勧めプラン;生後6週で1回目、その後4週以上空けてBCGと同時接種で2回目。もちろん他の接種との同時も可能です。すでに6週を過ぎているお子さまは、受付にご連絡頂ければ、スケジュール調整いたします。 |
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