このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
アタマジラミが流行しています。 | |
2008-10-22 更新 | |
最近、アタマジラミが流行している保育園があります。アタマジラミは集団生活をしている保育園、幼稚園、小学校低学年のお子さんの間で、季節を問わず流行します。シラミというと不潔にしているからというイメージがつきまといますが、決してそんなことはありません。衛生状態に関係なく先進国でも多発しています。アタマジラミは飛んだり跳ねたりできませんので、頭や体をくっつけて遊んだり、集団でお昼寝をすることでうつります。 早期に発見して治療することで集団発生を防ぐことはとても大切ですが、いちばん注意しなければならないことは、「不潔にしているから・・・」といったイメージでお子さんの心を傷つけないようにすることです。正しい認識で早めに駆除しましょう。 成虫はすばやく動き回るのでなかなか見つけられませんが、髪の生え際に産み付けられた卵で発見できます。この卵は髪の毛にしっかりとくっついていて、フケと違ってとても取れにくいのが特徴です。かゆみをとても強く訴えるお子さんと、全くかゆがらないお子さんがあります。 <治療> 1)駆虫薬;スミスリンパウダー・シャンプー(パウダー)が特効薬です。この治療は、幼虫成虫には効果がありますが卵には効きません。従って3〜4日おきに3〜4回やる必要があります。薬局で市販されています。 2)毎日洗髪;小さいお子さんでは必ずおうちのかたが洗ってあげてください。 3)ドライヤーで乾かす;卵などは熱に弱い。 4)できれば髪を短く;アタマジラミは頭髪にしがみついて生息するので、できれば髪を短くして生息場所を少なくしましょう。 5)洗髪後、目の細かいクシで髪をすく;成虫も卵もは少し傷つくだけで死んでしまいます。細かい櫛で髪を根元から丁寧にすいてあげましょう。アタマジラミは夜間に卵を生みますので特に入眠前に髪をとかすことが有効です。 6)寝具・下着の管理;枕カバー、シーツ、タオル、下着類を毎日取り替え、洗濯の前に熱湯処理をしましょう。55℃以上の温水で殺せます。 <予防> お子さんに現在症状がなくても、園や学校で流行しているときは、2)3)5)などは実行しましょう。 <くれぐれも・・・> 早期発見・早期治療は大切ですが、過剰に神経質になって、お子さんの心を傷つけないようにして下さい。アタマジラミは不潔にしているせいでは全くありません。たまたまうつっただけ、ただそれだけです。正しい認識をお願いいたします。 |
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