このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さまの身長を伸ばしてあげるために | |
2008-04-10 更新 | |
新しい学年になりクラス替えがあると、必ず「大きいほうから何番目?」「小さいほうから何番目?」ということが話題になりますね。私自身とても小柄なので、体育の時間に「背の順並び」を決めるときは、いつもどきどきしていたことを思い出します。身長の高い低いはある程度はご両親の身長に左右されますが、100%遺伝で決まってしまうわけではありません。「お子さんの身長のすこやかな伸びをお手伝いするためのポイント」をご紹介します。 ポイント1:食生活 たんぱく質は骨の材料となる栄養素、カルシウムは骨を強くする栄養素です。またたんぱく質は成長ホルモンの分泌を促す作用もあります。しかし肥満は成長ホルモンの分泌を抑制しますので、高たんぱく・高カルシウム・適正カロリーを心がけましょう。牛乳は確かに高カルシウムの優れた食品ですが、飲みすぎで食欲がなくなったり、かえって肥満を引き起こして伸び悩むことも。適量が大切です。 食生活のアドバイス (1)低脂肪のたんぱく摂取;もも肉、ひれ肉、ささみなど脂肪の少ない部分を選ぶ。調理の際に脂肪を除く。揚げ物を控える。 (2)乳製品以外からもカルシウムをとる;乾燥わかめ、干しえび、しらすなどの小魚、納豆、豆腐、小松菜、切り干し大根などもおすすめ。 (3)朝食を充実させる;朝ごはんには、肉、魚、卵、豆腐などのたんぱく質を必ず摂り入れる。 (4)食事前にジュースや牛乳を与えない;食事前2時間はカロリーのあるものは与えないで空腹を作り、しっかり食事をさせる。 (5)おやつも重要な栄養補給タイム;スナックや甘いお菓子はやめましょう。ヨーグルト、チーズ、小魚せんべいなど、たんぱく質、カルシウム補給タイムに利用しましょう。 (6)加工食品に含まれる添加物は極力避けましょう;添加物に多く含まれるリン酸塩は体からカルシウムを排泄してしまいます。もちろん手作りが一番ですが、カップめん、かまぼこ、ハムなどを利用する場合は、熱湯でゆでこぼすことで、かなり取り除くことができます。 (7)夜食をやめる;夜間に血糖値が高いと、成長ホルモンの分泌が阻害されます。寝る2時間前には食事を終わらせること。どうしても夜遅くにおなかがすくときは、たんぱく質が多く血糖値が上がりにくいチーズや牛乳などを。 ポイント2:睡眠「寝る子は育つ」 成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。規則正しい生活を心がけ熟睡できる環境にしてあげましょう。 良い睡眠のためのアドバイス (1)睡眠時間の目安;個人差はあります。 園児:10時間以上(起こさなくても起きる) 思春期前:10時間 思春期:9.5時間 それ以降:8.5時間 (2)適度な運動;食欲増進、熟睡促進、骨が伸びるためには適度な運動による骨への刺激が必要。 (3)夜尿があっても夜起こさない;睡眠が中断され成長ホルモンの分泌が悪くなります。 ポイント3:たっぷりの愛情 食事、運動、睡眠に問題がなくても愛情がなければこどもは育ちません。精神状態が不安定になると成長ホルモンの分泌が減ってしまい身長の伸びが悪くなります。また情緒が不安定ですと、食欲がなくなったり睡眠が浅くなったりするため、二重三重に悪条件が重なります。家族円満、ご夫婦円満がとっても大切だといえます。 あまり周囲がやっきになってしまいすぎると、それがかえってお子さんのストレスになってしまいます。日々の生活である程度ポイントをおさえたら、あとは見守るゆとりがほしいものです。 |
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