このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
夏バテ予防アドバイス・生活編 | |
2009-07-27 更新 | |
人間の体は、日本の夏のように高温・多湿な状態におかれると、体温を一定に保とうとして、必要以上のエネルギーを消費し、かなりの無理を強いられます。この無理が続いて、体が限界に来た状態が「夏バテ」です。 前々回のメルマガに引き続いて、今回は夏バテ予防の生活習慣についてお話しします。 @早寝・早起き 夏休み中はついつい夜更かしの朝寝坊に陥りがち。でも夏ばて予防には規則正しい生活がまず大切です。 朝は早起きして、夏休み中は、できれば毎日ラジオ体操に参加しましょう。朝決まった時間に明るい日ざしを浴びさせることで、体内時計のリセットが完了。元気な1日の始まりです。夜、眠くないのに眠らせることはできません。早寝早起きの生活リズム作りはまず「早起き」から。 また、朝のすがすがしい気温のうちに体を動かすことは、食欲増進につながります。 夏休み中といっても、大人の都合で夜更かしさせることは望ましくありません。暑い夏は体力を消耗します。いつもより1時間多めに睡眠を取らせましょう。幼児・学童では、「朝、起こさなくても起きる」ことが十分な睡眠の目安です。 A外遊び 適度な外遊びも大切です。汗腺は3歳ぐらいまでに発達するといわれていますが、小さい時から、気温湿度の管理された快適な環境でばかり生活していると、汗腺の発達が悪くなるといわれています。冷房完備の室内でゲーム三昧というのはいただけません。あまり気温が上昇しない午前の早めの時間や、夕方などに、帽子をかぶって、きちんと水分補給しながら、時間を決めて、元気に外遊びさせましょう。いい感じにおなかが空いて食欲アップうけあいです。 B昼寝・入浴 昼食後のお昼寝もおすすめです。疲労回復うけあいです。ただし夜の睡眠にひびかないように遅くとも午後3時には起こしましょう。 毎日入浴でいい汗を流すのも夏ばて予防に効果があります。 C室温 暑い外にいる間は、人間の体は体温を一定に保つために、血管を開き、汗をいっぱいかきます。ところが、この状態で急に涼しい室内に入った場合、体を「涼しいモード」に変えなければなりません。そのとき、自律神経が一生懸命働くのですが、これが何度も繰り返されると、自律神経も疲れてきて、やがては正常に機能しなくなります。これが夏バテの大きな原因と言われています。 体にかかる負担をできるだけ小さくするために、室内外の気温差は5℃以内にしましょう。夏の快適温度は25〜26℃ですが、外気が極端に暑い日は、もう少し高めの設定でも良いと思います。 寝室の設定はやや高めの28℃程度にし、タイマーオフを設定しましょう。エアコンの風の向きには、くれぐれもご注意。エアコンの風が直接体に当たると表面の熱が奪われ続けます。体は体温を保つために、寝ている間じゅう自律神経をフル回転。疲れがとれるどころか、どんどんたまってしまいます。エアコンの風向きは必ず上向きに。 D湿度 除湿も大切です。湿度が高いと汗が乾かないので、体から気化熱が奪われず、体温調節がしにくくなります。エアコンの除湿を活用し、湿度を40〜50%に保ちましょう。 E衣服での体温調節・夏の洋服の注意点 灼熱の外気との温度差とエアコンの効いた室内との温度差を、衣服でこまめに調節することはとても大切です。外出時は、簡単に重ねて羽織れるものを持ち歩きましょう。 肌に直接触れる素材は、汗吸い取りのいい綿100%がいいですね。 お子さまとの外出では汗を掻いたときのお着替えもお忘れなく。 パジャマは暑いからといって、タンクトップに短パンでは、寝冷えをしてしまいます。 エアコンの冷気による冷えから守るためにも、またかいた汗をよく吸い取ってもらうためにも、ごく薄手の綿素材の長袖・長ズボンが一番おすすめです。 楽しい夏休み、元気にお過ごし下さい。 |
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