このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
アレルギーに配慮したお子さまのお食事アドバイス | |
2012-09-01 更新 | |
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など、アレルギーの関係するお子さまの病気の病状には、日々のお食事が大きく関係する場合も多いようです。 特定の食物によるアレルギーであるとはっきり診断荒れた場合は、アレルギー症状の程度により適切な食事の制限が大切です。 今回は、アレルギー予防の面から、今日からできるアドバイスをお届けします。 @離乳食のスタートは焦らず かつては離乳準備とういことで、3ヶ月くらいから果汁やスープを与える指導がなされてきました。 現在のおばあちゃまが子育てされた時代は、多分そのような指導であったと思います。 しかし最近、消化機能や腸の粘膜の未熟な乳児期早期にそのようなものを与えることが、かえって食物アレルギーを引き起こす可能性があるということがわかってきました。 遅すぎもいけませんが、満5〜6ヶ月までは、自信を持っておっぱい/ミルクだけで育てましょう。 ただし遅くとも6ヶ月中にはスタートすることが原則です。 Aお初挑戦は1品ずつ カボチャもお初、ジャガイモもお初、これをミックスしてマッシュ、というように、お初を2つ同時に与えると、じんましんなど何か症状が出てきたときに、どちらが原因かわかりません。 お初は、体調の良いときに、新鮮なものを、良く加熱して、1さじから与え、その後体調の変化がないか観察しましょう。 病状変化にすぐ対応できるように、できれば午前中に与えたほうが安全です。 体の反応はすぐには出現しないこともあるので、お初のあとは2日間をおいて、また少し挑戦するようにしましょう。 また、しっかり加熱することもアレルギー性を低下させることに重要。 お肉、お魚、卵はもちろんのこと、野菜や果物もまずしっかり加熱したものから挑戦しましょう。 B油の使い方にご注意 離乳食/幼児食は、油の使用は最小限にしましょう。 加熱するものはオリーブオイルを、ドレッシングなど加熱しないものは、αリノレン酸を多く含むシソ油、エゴマ油、アマニ油を。 また青背魚の油はアレルギー予防に効果的。 幼児食では、お肉ばかりでなく、お魚も積極的に摂らせましょう。 離乳食では白身→サケマス類→赤身→青身と順に進めることが一般的です。 C「ばっかり食べさせ」は控えて いくら体にいいといっても、同じものばかり続けると、次はその食材にアレルギーを起こしてしまいがち。 何でも続け過ぎはいけません。 ここでご注目は「回転食」。 同じ食材を続けず、いろいろな食材を順々に食べさせてゆきます。 こうすることで、新たなアレルギーを起こすことを防ぐと同時にバランスのとれた食事にすることができます。 D抗酸化作用を含む食品で体内の酸化を防ぐ せっかく体に良いといわれるαリノレン酸も、体内で酸化されやすく、体に有害な過酸化物を作ります。 そこで、味噌、緑黄色野菜、タマネギ、長ネギなど抗酸化作用のある食品をいっしょに食べさせるとこがおすすめです。 サバの味噌煮はとっても理にかなってるんですね。 Eオリゴ糖を積極的に使って腸内環境を整える 乳酸菌、ビフィズス菌など、いわゆる善玉菌をたくさんおなかに入れてあげることは、とても大切です。 それと同時に、これら善玉菌がふえることを助けるオリゴ糖や食物繊維をしっかりとらせてあげましょう。 F市販品を使うときもご用心 市販品に思わぬ食材が混入していることもあります。 表示が義務づけられているのは以下の7品目です。 卵/牛乳/小麦/ソバ/ピーナツ/エビ/カニ それ以外にも18品目が表示が勧められています。 ただし以下のような場合は、表示されませんので、注意しましょう。 *店頭で量り売りされる総菜やパン *注文して作るお弁当 *容器包装の面積が30平方センチ以下の小さなもの 「離乳食=アレルギー誘発」と、必要以上にビビることなく、ポイントをおさえて楽しくお食事を進めてあげましょう。 |
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