このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
離乳食のステップアップの注意点 | |
2013-03-02 更新 | |
今回は離乳食のステップアップの際の注意点についてお伝えします。 初めての食品を赤ちゃんに与えるとき、多くのママは、きっとどきどきしていることと思います。 「アレルギーが出たらどうしよう・・・」 典型的な症状は、その食物を食べて数分から数十分で、蕁麻疹や皮膚の発赤が顔や体に現れるものです。 ときに下痢や嘔吐などの胃腸の症状や、鼻水や呼吸困難など呼吸器の症状を起こすこともあります。 原因食物としては、たとえば1歳児では、卵、牛乳、乳製品、小麦が大きな割合を占めています。 しかし、上記の症状は、食物アレルギー以外によってもしばしば起こることもあり、たまたまタイミングが一致したということもあるわけです。 食物を制限するというのは、可能な限り最小限にするべきですから、1回のつまずきを独自で判断するのではなく、必ず主治医の先生とよく相談して方針を決めましょう。 前回述べたように、「検査陽性=アレルギーあり」ではありません。 ある意味で、「食べてみなければ本当のところはわからない」ということも言えるわけです。 「アレルギーが心配だから・・・」というだけ理由で、独自な判断で除去することは、栄養バランスを崩し、健やかな発達を阻害しないとも限りません。 ですから、これまで発育や家族のアレルギー歴などから考えて、大きなリクスがあると思われるお子さんでなければ、怖がらずに標準的に離乳食を進めてあげましょう。 制限をする、ゆっくり進めるなどの場合も、主治医の先生と良く相談してからにしましょう。 お初挑戦では、いくつかの注意点があります。 @体調の良いときに実施;風邪気味や下痢気味などではアレルギーや蕁麻疹出現のリスクが高まります。 A平日の午前中に実施;何か症状が出たときに休日や夜間は対応が難しくなります。 B初めてのものは1品を;ジャガイモもニンジンもお初というときは、何か症状が出たときにどちらが悪かったのか判断ができません。 C新鮮なものを;鮮度が落ちると症状が出やすくなります。お魚などは、お刺身用のものを求めて、しっかり加熱して使うと安全です。 Dよく加熱して;多くの食品は完全に加熱凝固することで、アレルギーの起きやすさがぐっと低くなります。タンパク質はもちろんのこと、野菜、果物も、最初は完全に加熱して与えましょう。 Eごく少量から;一度にたくさん食べさせてしまうと、もしアレルギーが生じたときもそれだけ症状が強く出てしまいます。最初は離乳食スプーン1さじからステップアップしてゆきましょう。 F2回目は中2日あけて;2日くらいして遅れて反応が出ることもあります。お初と2回目は、中2日は空けて与えましょう。 あくまでお食事は楽しいイベントです。 ママがあまり心配顔をしていると、赤ちゃんも心配になってしまいます。 以上の注意点を参考に、楽しく進めてあげてください。 |
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