このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
早寝、早起きはやっぱりだいじ? | |
2008-08-10 更新 | |
「すっきりお目覚め、もりもり朝ごはん、元気に行ってきまーす」毎日パワー全開のお子さまの姿ほど、子育て中のパパさん、ママさんにとってうれしいものはありません。 「ヒト」という生物は元来昼行性の生物ですから、私たちは当たり前のように朝起きて活動し夜眠るという生活をしていますが、この昼と夜のリズムを作る「体内時計」は何と25時間サイクルなのです。つまり自然に任せていれば少しずつお寝坊さんになってゆくということです。 そうならないためには毎日体内時計を地球時間にリセットしなければなりません。このリセットに大切なのが朝の日の光を浴びることなのです。 体内時計は脳の中の「視交叉上核」にありここで光を感じることでリセットされるといわれています。朝決まった時間に起こし、カーテンを全開にしてめいっぱいお部屋を明るくすることで毎日お子さまの体内時計のリセットをしっかりしてあげてください。 お子さまに早寝早起きの習慣をつけさせるには、まず早起きさせて、朝の光をたっぷり浴びさせて体内時計をリセットすることですが、夜、心地よい眠気を運んでくれるホルモンの分泌を促すことも健やかな入眠のために大切です。 このホルモンはメラトニンといわれ、脳内の松果体というところから分泌されます。朝起きてから14〜16時間後、周囲が暗いことを脳が認識して分泌が促進されます。心地よい良質な眠りに導き生体リズムを調節する作用、老化を防ぐ抗酸化作用、早期の性的成熟を抑制する作用などがあるといわれています。夜更かしをするとメラトニンの分泌が抑制されてからだのリズムがずれ「時差ぼけ」のような状態になります。すると、今度は、セロトニンという脳内物質の分泌が抑えられ感情のコントロールがしづらくなります。その結果、イライラしたりキレやすくなったりするのです。 このように早寝早起きという良い習慣は、自然と身につくものではないのです。朝決まった時間に明るくして体内時計のリセットし、夜は夜更かしせず暗くしてメラトニンを分泌させる・・・ちょっとした心がけで、お子さまにきちんとした体のリズムをプレゼントしてあげましょう。 |
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