このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
肺炎球菌ワクチンって何? | |
2010-02-28 更新 | |
このほど小児用の肺炎球菌ワクチンが発売されました。 このワクチンで予防できる病気は肺炎球菌による細菌性髄膜炎、敗血症、中耳炎などです。 小児期の重症細菌感染症の原因の多くの部分を、肺炎球菌とインフルエンザ菌が占めており、前者はこの肺炎球菌ワクチン、後者はヒブワクチンにより予防することが出来ます。 少し前から実施されているヒブワクチンと、この肺炎球菌ワクチンを接種することで、小児期の重篤な細菌感染症のかなりの部分を予防することが出来ます。 重篤な肺炎球菌感染症は、小児と高齢者に多く発生し、高齢者対象のワクチンは以前から広く実施されてきていました。 しかしこのワクチンは、小児では未発達なB細胞による免疫をつけるものであったため、小児においては効果が期待できないワクチンでした。 このたび発売された小児対象のワクチンは小児でも免疫のつきが十分期待できるT細胞に働きかけるワクチンのため、小児領域での普及がたいへん期待されています。 ヒブワクチンのように接種開始月齢により接種回数が異なります。 <接種開始月齢と接種スケジュール> @2ヶ月以上7ヶ月未満;27日間以上空けて3回、60日以上空けて12〜15ヶ月で1回追加 A7ヶ月以上11ヶ月未満;27日間以上空けて2回、60日以上空けて12ヶ月以降で1回追加 B1歳代;60日以上空けて2回 C2〜9歳;1回 生後しばらくはお母さんからの移行抗体により守られますが、免疫が切れる生後3ヶ月頃から発症する可能性がありますので、早めの開始がおすすめです。 医師との相談で他のワクチンとの同時接種が可能です。 接種該当年齢のお子さんのいるご家庭では、ぜひご検討下さい。 受付開始は、このサイトのお知らせメールでお知らせいたします。 |
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