このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
こどもとメディア〜上手な使い方〜 | |
2011-05-15 更新 | |
1990年以降、日本でも携帯やインターネットの普及がめざましく、これらは私たちの生活に不可欠なものになっています。 しかしその反面、これが子どもたちの生活にさまざまな悪影響を及ぼしていることも事実です。 これらを介してさまざまな事件の被害者になっている報告は後を絶ちませんし、また加害者になる事例も起きています。 また低年齢からこれらのメディアやゲームにはまり込むことで依存症となり、年齢相応の生活リズムに乱れを生じ心身発達に支障をきたすことも少なくありません。 今回は年長児のお子さんのメディア(テレビ、ビデオ、携帯、インターネット)依存について考えてみます。 まずは10の質問から。 @メディア接触総時間は? 平日で4時間、休日で6時間以上はメディア漬け。携帯のみならず、電子映像への接触時間のコントロールが必要。 A1日のメール発信数は? 1日50件以上は要注意。 Bどこでも携帯が手放せない? 禁止されている学校、トイレ、お風呂のほか、食事中もチェックしているお子さまは要注意。 C即レスしないと、あるいはしてもらわないと不安になる? その結果、頻繁なメールチェックが必要になり、寝るときも肌身離さずの状態に。 また返信が少しでも遅れると、不安に陥ることも。 Dベットの中でも携帯使用? 夜型生活、睡眠不足必至。 E携帯やネット使用を注意されるとキレる? 依存症になっている子どもたちは、注意されると険しい表情に変わる、暴言を吐く、暴力をふるうなどの問題行動に。 F携帯を優先し、他のことができない? 勉強、お手伝いなど、やらなければならないことを後回しにするようになっていたら要注意。 G携帯で知り合った人と会ったことがある? 出会い系サイトのみでなく、ゲームや趣味のサイトで知り合った人と出会っていることもあります。 事件に巻き込まれることもあるので要注意。 H本音をいえるのは、メールや掲示板の書き込みだけだと思っている? 普段は無口で物静かな子も、メディア上では、大胆で攻撃的な発言をすることも珍しくありません。 現実の世界で本音の言えない子どもたちの息苦しさの表れとも。 I携帯を忘れると必ず取りに戻る? 常に手元にないと不安。 高い依存度の表れ。 年長児の携帯、幼児〜低学年のゲームへの依存が、健やかな日々の生活を害しているケースも多く見られます。 ゲーム/携帯をやめられずに夜更かし→朝寝坊→睡眠不足と悪循環し、学校や園での生活に充分力を発揮できないことに。 またゲーム/携帯に時間をとられて、小児期に育むべき対人関係の経験も希薄になり、なまの友人関係をおっくうに感じるようになることも心配です。 大まかな目安として、メデイア接触総時間数を2時間までとし、子どもの部屋にはテレビ、ビデオ、パソコンを置かないことなど、メディアを利用するルールを家族で作りましょう。 |
バックナンバー