このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
ノーテレビデーのおすすめ | |
2013-07-27 更新 | |
夏休みになりました。今回はノーテレビ運動について考えます。鳥取県の三朝町では、町をあげてノーテレビ運動に取り組んでいます。同じような取り組みが福岡県でも実施され、いずれにおいても、親子共々にとても良い変化の手応えを感じているようです。 実感された手応えには次のようなものがあります。 @放課後の外遊びが増えた。 A寝る時間が早くなった。 B時間に余裕ができ、「早く○○しなさい!」という小言が減った。 C親子の会話が増えた。 Dこどもとお料理するなど、ふれあいの機会が増えた。 さらには、夫婦の会話が増えたり、いつも帰宅後ゴロゴロしていたパパが、こどもに絵本の読み聞かせをしてくれたりと、うれしいパパの変化もみられたそうです。 これらの運動からわかったことは次の3つに整理されます。 @こどもの方が案外平気 テレビを見せないことで、こどもたちが泣き叫ぶかと思いきや、案外すんなりと適応でき、かえって「テレビくらい見せろ」と怒鳴り散らすパパがいたり、親自身のメディア依存の方が重症であったとのことです。こどもたちはかえって親とのふれあいを心待ちにしているということがわかりました。むしろこどもたちは、大人がテレビを見ずに、しっかりと自分に目を向けて関わってもらうことを喜んでいるのです。 A夜の時間はけっこうたっぷりある テレビ視聴に取られる時間がなくなったことで、時間にゆとりができ、「早く○○しなさい!」など命令口調の言葉が激減しました。ゆっくりと課題に取り組む時間ができ、親子の軋轢も減って、いうことなしですね。いかにテレビが「時間どろぼう」なのかがわかります。 Bテレビに頼っていたのは、親自身 子守り代わりのテレビがなくなると、こどもたちは親のところに来て、話しかけたり絡んだりします。日々の忙しい時間のやりくりの中で、便利にテレビを子守り役として使っていたのは、むしろ親の都合であったという、大人側の大切な気づきが実感されました。 これらのチャレンジに参加したご家族は、その後もテレビなどメディアとの関わりについての「我が家のルール」を実践し続けているご家庭が多いとのことです。それまで何気なく、あって当たり前の便利な道具と思っていたテレビなどのメディアが、いかに自分たち家族の生活を束縛し、大切な家族の時間を奪っていたかを親御さん自身が実感されたということなのでしょう。 テレビを消すと、こどもたちはよくしゃべり、早寝になり、朝ごはんをしっかり食べ、本と親しみ、家のお手伝いもする・・・良いことばっかりですね。家族と過ごす時間が増える夏休み、思い切って「ノーテレビ/ノーゲームデー」を実践してみませんか? |
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