このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
言葉を育む第1歩 | |
2010-03-07 更新 | |
赤ちゃんが「マンマ」と意味のある単語を言えるようになったということは、脳が唇や舌に適切な命令を出して動かす仕組みが備わったということ。そのために「言葉かけ」が大切なことは言うまでもありませんが、頻繁に言葉かけをしたからといって脳の中の「おしゃべり回路」が開通するわけではありません。 言葉を担当する司令室は大脳の左側にある「言語野」という場所。ここが活発に活動していることは、たとえて言うなら、脳の表面のこの部分にある豆電球がピカッと光ったということです。この豆電球につながった電線は「大脳辺縁系」へ、そしてさらに「脳幹」という脳の電線の束に合流しています。ですから「言語野」の豆電球がよく光るためには、「言語野」→「大脳辺縁系」→「脳幹」の道筋の電線の通りを良くしておくことが大前提になるわけです。 「脳幹」は息をしたり心臓を動かしたりなどいのちの基本を司るところです。ですからここの調子を良くしておくためには、生活のリズムを整えて、体をいっぱい動かして遊ぶことが大切です。 「大脳辺縁系」は心の動きに関係するところです。楽しい・うれしい・おもしろいなど、プラスの思いをたくさん経験させてあげることが効果的です。 ママ・パパといっしょに元気に体をめいっぱい動かして遊び、笑い、楽しい雰囲気の中でお食事し、ぐっすり眠る・・・規則正しい毎日の暮らしが、おしゃべり回路の礎を築きます。この基本的な脳の準備が整ってこそ、その後の言葉かけも効率よく吸収されていきます。規則正しい元気な生活リズムと、ママ・パパとの楽しいお遊びで、健やかな「おしゃべり回路」の前準備をしてあげましょう。 |
バックナンバー