このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
「眠り」はお子さまの脳を育みます。 海馬を育てて記憶力アップ! | |
2019-08-18 更新 | |
今回は睡眠の大切さについてのお話です。 年度末、新学期、子どもたちが学校で、保育園で、元気に頑張れるために、おとながやってあげられることについて考えてみます。 脳も体の臓器のひとつ、その子らしく頑張れるためには、気力・やる気の精神論だけではうまくいきません。 脳のコンディションをよく保ってあげる生活習慣が大切です。 そのひとつが、「朝食」です。 これは以前からお伝えしている通りです。 もうひとつが「睡眠」です。 「寝る子は育つ」 昔から言われてきました。 「成長ホルモンが夜寝ている時に分泌されるから」という理由のほかに、「脳の成長に十分な睡眠が不可欠だから」という理由があるのです。 基本的に人間の脳は、生まれてから死ぬまでどんどん神経細胞が減っていきます。 ひとつだけ例外があって、それが「海馬」といういわば「記憶の中枢」です。 出生後も、どんどん新しい神経細胞が生まれます。 海馬の細胞の生まれるスピードは、十分な睡眠でアップすることがわかってきました。 十分な睡眠時間を取っている子どもは、慢性的に睡眠不足にある子どもより、海馬の容積が大きく、基本的な記憶力に優れているということです。 ここで注意すべきことは、「本人が睡眠不足と感じていなくても、睡眠時間が不足すると海馬は育たない」ということです。 おとなといっしょに宵っ張りでも、朝は元気に起きるから大丈夫、ということではないのです。 では、実際どれくらいの睡眠が必要なのでしょう。 アメリカの睡眠に関する専門機関が調べたデータでは以下の通りとなっています。 <1日の適正睡眠時間> 0〜3ヶ月:14〜17時間 4〜11ヶ月:12〜15時間 1〜2歳:11〜14時間 3〜5歳:10〜13時間 6〜13歳:9〜11時間 14〜17歳:8〜10時間 園児で、最低10時間、小学生で最低9時間ということです。 未満児さんは、11〜12時間ほしいですね。 6時起床するには、園児で、お昼ね1時間と計算して、夜9時には寝始めていなければなりません。 幼稚園でお昼寝なしなら、8時就寝ですね。 小学生はお昼寝なしですから、6時に起きるには、やはり9時就寝です。 子どもたちの日常生活で「記憶」という作業はとても大切、元気に頑張れる脳のコンディション作りのためにも、夜早く寝かせる生活リズム作りを心がけましょう。 |
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