このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さまの運動能力をアップする食品 | |
2011-10-29 更新 | |
スポーツの秋、今回はお子さまのからだで不足すると運動能力が低下してしまう栄養素についてお伝えします。 不足すると運動能力が低下する栄養素は、ズバリ ビタミンB1、B2、B6と鉄分です。 @ビタミンB群 筋肉の収縮のエネルギー源はアデノシン三リン酸という物質。 これは食事中の糖や脂質から作られますが、この過程を円滑にすすめるのにはB1、B2が必要です。 これらが1ヶ月以上欠乏すると運動能力が1〜2割低下することがわかっています。 またB1については、この欠乏で糖質の分解が上手く行われず体内に疲労物質である乳酸が蓄積されます。 スポーツ選手は筋肉の合成もさかんなので、その原料になるアミノ酸の代謝を促すビタミンB6もしっかり摂取する必要があります。 またB6は神経系にも大きく関与しているので、欠乏すると集中力の低下や無気力をきたすこともあります。さらに血液産生にも関与するため、欠乏で貧血になります。 これらビタミンB群は水溶性のため、余分は尿に排泄されてしまいます。 つまり食べ貯めはできないので、毎日欠かさず摂ることが必要です。 <多く含む食品> B1;豚肉、小麦胚芽、卵黄、うなぎ、大豆 B2;乳製品、レバー、緑黄色野菜、魚、卵 B6;小麦胚芽、レバー、納豆、キャベツ、バナナ、卵、トウモロコシ、ピーナツ A鉄 スポーツ選手は、飛んだりは跳ねたり衝突したりなど、物理的に衝撃を受ける機会が多いので、赤血球が破壊されやすく、溶血性貧血を起こしやすくなります。 貧血があると、筋肉が効率よく酸素を受けとることができず、運動を持続して行うことが難しくなったり、運動時や回復時に心拍数が極端に多くなったり、疲れやすくなったりします。 また前述のアデノシン三リン酸の産生に関わる酵素の合成にも悪影響を及ぼします。 <多く含む食品> レバー、牛肉、カツオ、マグロ、ハマグリ、アサリ、ほうれん草、豆腐、卵 これらの食品のうち、レバーや牛肉、マグロなど、赤みの動物性蛋白は鉄の吸収が良いので特におすすめです。 また鉄はクエン酸やビタミンCなどによって吸収が促進されますので、調理でひと工夫できるとさらにgoodです。 お子さまが運動能力を精一杯発揮できるよう、日々の食事でひと工夫してあげましょう。 |
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