このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
同時接種について考える | |
2012-01-23 更新 | |
ヒブ、肺炎球菌、ロタウイルスワクチンと、小さなお子さんの接種するワクチンの数はどんどん増えています。 ワクチンは単に接種すれば良いというものではなく、その病気にお子さんが最もかかりやすい時期になる前にタイミングよく接種しておく必要があります。 そのために重要になってくるのが同時接種という考え方です。 この方法は、以前は例外的に「医師が必要と認めた場合に」のみ行われる方法でした。その後新型インフルと季節性インフルの同時接種が広く行われ、その後昨年はじめにヒブ/肺炎球菌の接種が公費負担になって、2種類、3種類の同時接種が一気に拡大しました。 ところが昨年2月末から同時接種したお子さんの死亡例が相次いで報告され、同時接種は一時禁止となりました。 厚労省が原因を究明した結果、ワクチンとの因果関係があるとはいえないという結論になり、昨年4月より再び同時接種は許可となりました。 しかしこどもの森では、同時接種の安全性について今少し時間をかけて確認したいと考え、現在まで原則単独接種とさせて頂いて参りました。 昨年4月からこれまでの同時接種による死亡や重篤な副反応の報告例について充分検討した結果、概ね安全と考え、以下のように変更させていただくこととしました。 @同時に2種まで接種可能。 Aただし、肺炎球菌は単独とする。 B同時接種はあくまでご希望により実施することとし、単独をご希望の方は単独で接種。 諸外国では2種以上の同時接種が広く行われてきているという歴史があります。 しかし、昨年の死亡例からあまり日が経っていないので、保護者の方のご心配ももっともと思われます。 「安全」と「安心」には、当然へだたりがあります。 また現場の実感として、肺炎球菌は発熱の副反応が比較的多いという感触があります。 そこで現状では上記のような結論になりました。 今後同時接種の安全性について、さらに検討を続けてゆく所存です。 肺炎球菌の同時接種、3種の同時接種なども、安全性の確認が確実となれば、積極的に摂り入れてゆきたいと思います。 すでに単独でお申し込み頂いている方で、同時接種を希望される場合は、2月予約分からご希望を伺いますので、受付にお電話下さい。 |
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