このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
ほめられて育った子どもはほんとうに幸せになります | |
2011-06-11 更新 | |
お子さんが幸せに成長できるために1番大切なことは、お子さん自身が「自己肯定感」を持っていることです。 自己肯定感とは、「自分は、いつでも、そのままの自分で、周り(両親など)から大切に思われている」という感情です。 ○○ができるから受け入れられるというのではなく、いわば「存在への自信」が大切なのです。 この気持ちをしっかり持っている子は、挫折に出会っても、「どうせ自分なんか・・・」とすねたりせず、「今度こそは!」ともうひと頑張りをきかせることができるようになります。 お子さんの自己肯定感を育むのに大切なことが「ほめる」という行為です。 子育てはつまずきの連続、「ほめるところなんて見つかりません!」とお感じのママもおられることと思います。 そこで、ちょっと発想を変えてみましょう。 以下にほめかたテクニックをご紹介します。 @できなかった1割を指摘する前にできた9割に注目 お子さんもミスったところについては、すでに残念に思っています。 そこをさらに追求されては、素直に指摘を受け入れられる訳がありません。 まず最初に、「ここもできたんだ、すごいね。」と、うまくいった部分をほめちぎりましょう。 大好きなママにほめてもらって「やればできるんだ」という自信が充分充電されれば、できなかった部分をがんばる意欲もわいてくることうけあいです。 Aできたときにすかさずほめる たとえばお片付けなど、やるときとやらないときがあったとします。 やらないときに小言をいうパターンでは、お子さんも嫌気がさします。 やらないときは何も言わず、少しでもやったときにすかさずほめちぎりましょう。 「今日はお片づけできてすごいね。やっぱりお兄ちゃんだね。」というように。 いつも妹をいじめるお兄ちゃんには、 「今日は仲良く遊んでくれてありがとう!」とお礼を言ってみましょう。 間違いを指摘されて良い行動が身に付くよりも、ほめられて良い行動が身に付く確率のほうがずっと高いのです。 B子どもが自信を喪失していると感じたら要求水準を下げる 私たち大人は、子どもたちについつい多くを期待し求めてしまいます。 期待が多すぎると、いきおい子どもに対する否定の言葉が多くなり、子どもたちは自己肯定感どころではなくなります。 そんなときは思い切って要求水準を下げましょう。 子どもたちはまだまだ修行中の身、「できて当たり前」ではなく「できなくて当たり前」「間違って当たり前」と見てあげましょう。 「お兄ちゃんといってもまだ1年生、これくらいでOK、OK!」 とママの気持ちをクールダウンしましょう。 そうすれば、たまにできたときには、感動もの。 親子関係も良好、ママもストレス半減です。 Cよその子と比較せず、以前のその子と比較 「○○ちゃんは、できてるのに・・・」は御法度。 ママの励ましも、条件付きの愛のように聞こえてしまい、自己肯定感は音を立てて崩れます。 比較をするときは、以前のその子と比較しましょう。 子どもの発達は日進月歩。 1年前にはできなかったことも、今はできるようになっています。 子どもなりの成長やがんばっているところを見つけてあげて、めいっぱいほめてあげましょう。 きっとやる気ももりもりわいてくるはずです。 最後に、がんばり屋さんすぎるお子さんのほめかたのポイントです。 「良い子でなくちゃ」と突っ走っているお子さんは、120% 150%のがんばりを続けています。 そのような場合は、次第につかれも溜まってきますし、溜まったストレスから体の症状が出てくることもあります。 そんなお子さんに対しては、時には失敗をほめて上げましょう。 「○○ちゃんも、たまにはそういうこともあるんだね。がんばりやの○○ちゃんもいいけど、こういうドジする○○ちゃんも人間らしくていいよ。ママも安心した!」 がんばりやさんの張りつめていた表情が、ほっと和らぎます。 「いい子じゃなくても、私は私でいいんだ、ここにいていいんだ!」 これこそが、ほんとうの自己肯定感。 これがきちんと感じられてこそ、壁を乗り越える実力がつくのです。 ちっとも叱らない子育ても問題ですが、現実的には、それよりも叱りすぎて子どもを不幸にしていることのほうがはるかに多いと思われます。 どの子もみんな、ほんとうはママの良い子になりたくてうずうずしています。 良好な親子関係があってこそ、良い習慣も身に付きます。 お子さんの「良いとこ探し」が成長のカギかもしれません。 |
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