このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さんの虫歯を1本も作らない方法 | |
2008-03-29 更新 | |
虫歯のないきれいな歯は一生の宝ものですね。お子さんの歯を1本も作らないことは簡単です。ぜひ実行してください。 まず、虫歯がどうしてできるのか簡単に説明します。 1)お口の中のミュータンス菌が砂糖を分解してグルカンというネバネバ物質を作る。 2)このグルカンを培地(えさ)としてお口の中でばい菌がたくさん繁殖する。 3)繁殖したばい菌が「酸」を作る。 4)この「酸」が歯の表面のエナメル質を溶かす。 5)虫歯ができる。 ですから、虫歯を作らないためには以下の2点が大切です。 1)ミュータンス菌を植え付けない。 2)グルカンのもとになる砂糖が歯についていないようにする。・・・食後の正しい歯磨き 極端なことを言うと、ミュータンスが全く存在になければ絶対に虫歯はできっこないわけです。生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはミュータンスは存在せず、1歳7ヶ月から2歳7ヶ月くらいに、周囲の大人の唾液をとおして感染してくることがわかりました。ミュータンスをお子さんに植え付けないためにお父さん、お母さんに絶対に守っていただきたいことは以下の通りです。 1)親が噛み砕いたものを子供にあげない 2)哺乳ビンの吸い口には親は口をつけない 3)親の口をつけた箸で子供に食事を与えない 4)子供の歯ブラシを親の口に入れない このようにして、お子さんにありがたくないミュータンスをプレゼントしないようにしましょう。 完璧と思っても、少しずつ伝染してしまうことも毎日の暮らしではあり得ますから、妊娠がわかったら、パパ、ママのお口のミュータンスを減らしておくのも大切です。そのためには次のことを実行しましょう。 1)フッ素入り歯みがき剤をつけて、朝晩、一日2回歯みがきをする。 2)甘いものはだらだら食べずに、食事とセットにする。 3)食事と食事の間隔をなるべく長くあける。 4)スポーツドリンク、ジュースなどは、食事中に摂るようにし、食事以外の時間に摂る飲み物は、お茶か水にする。 5)1日2〜3回程度、食後にキシリトールガムやキシリトールタブレットを摂る。ミュータンスは砂糖を栄養にして酸を産生し、その酸が歯を溶かして虫歯を作っていきます。一方キシリトールの場合もミュータンスに取り込まれますが、全く栄養にならず、酸も産生しません。ミュータンスは栄養不足になりエネルギーは次第に消耗してゆきます。歯にしがみつく力も弱まりその結果、ミュータンスが激減して虫歯ができにくくなります。 お子さんにありがたくないプレゼントを絶対しないようにしましょう。パパ、ママだけでなくおじいちゃんおばあちゃんなど、お子さんの養育に関わるかた全員に協力してもらいましょう。 お子さんの虫歯ゼロは日々の小さな注意で絶対に達成できますよ!がんばって下さい。 |
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