このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
りっぱな土踏まずを作ろう! | |
2010-06-26 更新 | |
こどもたちの運動能力・体力の低下が問題になっています。 朝礼で5分と立っていることができない子どもも多く、コンビニ前や電車ですぐに座り込む学生さんの姿もしばしば見かけられます。 これらの運動能力・体力の低下の原因の1つに、「土踏まず」がしっかり作られていないこと(扁平足)が挙げられています。 四つ足歩行であった私たちの祖先が2足歩行になって、それぞれの足にかかる負担は大きくなりました。 体重を2足で支え長時間歩いても疲れないために発達したのが土踏まずです。 土踏まずがないと、歩行時に足の内側に重みが偏り、外側が浮いて非常に不安定になり、疲れやすくなります。 また将来的に股関節や腰痛を誘発することもあります。 乳児の足にはまだ土踏まずがありません。 あんよができるようになってから3〜4歳ころに形作られていきます。 扁平足は4歳までに完成してしまい、その年齢を過ぎると治すことはとても困難になります。 しっかりと土踏まずを作るためには、幼児期に活発に運動できる靴を履かせて、元気に外遊びをさせ、走り回る機会を増やしてあげること。 また車社会の定着も幼児の運動量を減らしてしまっています。 日常生活では、できる範囲で敢えて車を使わずお子さんと一緒に歩きましょう。 小学校入学してからでは遅いのです。 3歳・4歳・5歳という年齢は、言語・思考・生活習慣など、人間的生活の基礎を身につける時期。 運動能力も同様です。 「扁平足→長時間歩くと疲れる→疲れるから歩かない→家で寝ころんでいる→ますます土踏まずができない」と悪循環に陥ります。 今すぐ土踏まずの点検をしてあげましょう。 お子さんを立たせて足を内側から見るだけでOK。 「幼児期にたくさん外遊び→しっかり土踏まず→疲れ知らずの元気お子さま→ますます楽しくしっかり運動→体力アップ・成人病も予防→すこやかな一生」の良い循環の基礎作りを! |
バックナンバー