このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お熱のときのホームケア | |
2011-01-29 更新 | |
インフルエンザが大流行しています。 インフルに発熱はつきもの。 今回は発熱時のお家でのケアについてお伝えします。 高熱で苦しそうなお子さんの姿をみると、おうちのかたもつらくなりますね。 「発熱」と聞くと「ワルモノ」と考えがちですが、本当のところは、ウイルスや細菌と有利に戦うために体はわざと体温を上昇させているのです。 ですから、「お熱!」と思っても落ち着いて。 熱の高さと病気の重さは関係ありません。 40℃の高熱が出ても、そのために脳がやられるということはありません。 高熱だから脳がやられるのではなく、脳炎など脳の重篤な病気が始まっているときは、そのために体温調節機構がうまく働けずに高熱が出ていると考えられます。 お熱があっても、まずまず活気があって、水分もとれ、おしっこもよく出ているようなら、落ち着いてケアしてあげて大丈夫です。 <ケアのポイント> @水分 OS-1、赤ちゃん用イオン飲料、少し薄めたりんごなどのジュース、麦茶、あっさり野菜スープ、少し薄めたみそ汁などをこまめに与えてあげましょう。 発熱時は消化力も落ちています。 ミルク、ヨーグルトなどカロリーのある飲み物は嘔吐を誘発してしまうこともあります。 高熱時はあさっりした水分に徹しましょう。 A授乳、食事 ほしがらなければむりじいせず、水分中心でもOK。 食欲があるようなら、消化のよい油っぽくない口当たりのいいものをあげましょう。 B布団、衣服 熱の上がりはじめは手足が冷たくなります。 そのようなときは寒気があります。 めいっぱい温めてあげましょう。 熱が上がりきって暑がっていたら、薄着にして布団も少なめにしましょう。 汗をかいたら、こまめにお着替えを。 Cアイスノンなど いやがらなければ、首のつけ根、わきの下、もものつけ根などに。 額に貼ったまま寝ると危険。 就寝中にずり落ちてきて窒息した事例が報告されています。 D解熱剤 熱によるつらさをとるくすりと考えましょう。 熱の高さより、きげん、食欲を目安にして下さい。 39℃でも元気よく遊び回っていて、水分食事もまずまずとれていれば、日中ならそのまま様子をみましょう。 解熱剤で下げた熱は、いずれ再上昇することが多いのですが、下がったときは、いわば「一時休戦タイム」。 お熱が下がって気分が良いときを有効利用して、お食事をしっかりとらせ、そのあとゆっくりお昼ねさせて戦力を立て直してあげましょう。 また、朝9時の38.5℃と夜9時の38.5℃は少し意味合いが違います。 昼間はこまめに様子を観察することもできますが、夜中はそうもいきません。 また、本人もおうちのかたもぐっすり眠って体力を維持しなければなりません。 就寝頃にお熱があるときは、むしろ積極的に解熱剤を使ってお互いしっかり休養をとることも大切です。 お子さんの看病は体力勝負。 ママもお子さんと一緒にお昼寝するなどして上手に休養をとり、しっかり栄養をつけて、お子さんをしっかり応援してあげましょう。 インフル流行ももう少し続きそうです。 がんばってくださいね。 |
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