このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さまのイライラに対応するために | |
2012-10-06 更新 | |
ちょっとしたことでかんしゃくを起こして暴れたり、噛み付いたりするなど、お子さんのイライラについてのご相談を受けることがあります。 確かに、そういうタイプのお子さんは、おとなにとっては扱いにくく、ママを手こずらせます。 でもそもそも人間は、気難しい人、おっとりしている人、いろんなキャラの人います。 子どもだって同じこと。 ちょっとした状況の変化に過敏に反応してストレスと感じるお子さんと、そうでないお子さんがいます。 お花でいえば、コチョウランとタンポポ。 気難し屋さん性格のお子さんは、いわばアンテナがたくさん立っていてたくさん情報をキャッチするコチョウランのようなキャラ。 お子さんの個性をよく理解して、良い所をいっぱい伸ばしてあげるアドバイスをお伝えします。 @いらつきは、こころの成長のあかし 生まれたばかりの赤ちゃんは、たっぷりおっぱいを飲んで、ぐっすりねんねして、おむつがきれいであれば、人生しあわせ、ごきげんです。 ある意味で動物的なレベルの幸福感です。 成長とともに、ああしたい、こうしたいと、いろいろな欲求がむくむくとわき上がってきます。 これこそ、人間に成長してきたあかしです。 A原因をことばで表現 小さなお子さんは自分の感情を上手に表現することができません。 まだことばを思い通りに操れない時代は、いわば言語のわからない外国にぽつんといるような状態ですから、ストレスもたまります。 イライラが沸騰している時は、お子さん自身も何にいらついているのかがわからなくなっていることが多いのです。 そんなときは、優しくだっこして、「○○が気に入らないの?それとも△△?」と、静かに質問してあげましょう。 いっしょに原因を探っているうちに、素直にうなずいておとなしく落ち着いてくることもあります。 「そっか〜〜、だから怒ってたんだね。」とお子さまの気持ちに寄り添ってあげることも大切です。 Bたっぷり睡眠をとらせる 睡眠不足はこどものキレやすさを増大させます。 子どもは「起こさなくても起きる」が、充分な睡眠の状態です。 夜は早く寝かせ、暗く静かな所で良質な睡眠をとらせましょう。 良質な睡眠のためにはしっかりとした昼夜のリズムも大切。 朝はしっかりと朝日を浴びさせて、体の時計をきちんとリセットしましょう。 C砂糖を控え、伝統的和食中心の食事を 砂糖は急激な血糖上昇を招き、その高血糖を処理するために多量のインシュリンが放出されます。 その結果、今度は急激な血糖の低下が引き起こされ、血糖値の乱高下を招きます。 同じカロリーを摂取する場合でも、砂糖からでなく、分子の大きなでんぷんから摂取することで、血糖値の変化をなだらかにすることができます。 でんぷんの中でも、パン、めんよりはご飯のほうが血糖値の変化はよりなだらか。 可能であれば、適度に胚芽米や雑穀を混ぜてみましょう。 また、お肉中心や添加物の多い加工食品は、要注意。 野菜たっぷりのメニューを心がけ、お肉とお魚は同頻度か、やや魚多めを心がけましょう。 また、1日の活力の源は朝ごはん。 朝ごはん抜きは低血糖をきたし、キレやすくなります。 朝はしっかり食べさせましょう。 D大人のイライラがないかチェック 子どもが何か「困ったこと」をするときは、大人にみてほしいという訴えの表れのことも多いもの。 かんしゃくを起こして暴れたり、いたずらが過ぎる時は、お子さんをしっかり見てあげましょう。 そんなときは、「まったくもう、いつもそうなんだから...」といらつくのではなく、「いつもは良い子なのに、暴れ虫がさわいじゃった?」と、お子さんを信頼しているというメッセージをまず前置きしてあげましょう。 また、お子さんは大人の心理状態を敏感に感じ取ります。 大人が忙しすぎて心にゆとりがないときに、お子さんの心が安定せず、キレやすくなることが多いようです。 ママもしっかり睡眠をとり、上手にストレスを解消しましょう。 Eいっしょに遊ぶ時間を持つ 毎日の忙しさの中で、お子さんとゆっくり時間を過ごす時間も減っています。 でもやっぱりお子さんはパパ、ママと遊んでほしいんです。 1日に5分でも10分でも、お子さんと遊ぶ時間を作りましょう。 いっしょにテレビに見入っているというのでは、ともに時間を過ごしたことにはなりません。 テレビ、ゲームを消して、お子さんとのスキンシップを心がけましょう。 体を使った簡単体操、ボール遊び、絵本読みきかせ、おりがみ、ままごとあそび、なんでも良いと思います。 そして、うまくできたときにめいっぱいほめて、お子さんを認めてあげて下さい。 また1日の締めくくりはハッピーに。 寝る前に電気を消していっしょに布団に入り、お子さんを抱きしめながらお話をするだけで、子どもだけでなく、大人自身も癒されます。 お子さんのイライラに、ついついこちらもテンションアップ、そしてその悪循環という事態に陥りがち。 「うちの子も成長したんだな」と、ひと呼吸する心のゆとりを持って対処してあげましょう。 |
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