このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
パパの子育て参加 | |
2013-01-05 更新 | |
お健やかに新しい年をお迎えのことと思います。 新年最初のメルマガは、パパの子育て参加についてです。 これまでは、子育てにおけるパパの役割というと、ママの心理的サポートなど、間接的援助がメインとされてきました。 3世代同居で専業主婦という家族構成が主体であった時代は、それでも何とかなりました。 しかし、核家族化が進み、お仕事に就くママが増えてきている近年は、これまでの間接的サポートだけでなく、育児への直接的関わりが絶対に大切になってきています。「イクメン」という言葉の出現も、これを良く表していると思います。 パパの育児参加がもたらすメリットには以下のようなものがあります。 @夫婦関係が抜群に良くなる お互いを見つめ合った恋人時代に対して、夫婦としての男女の関係は、同じ目標に向かって手を携え協力する関係といえます。 育児はこの共同作業のもっとも尊いものです。 こどもが産まれると、特にママは、24時間365日、母業を年中無休で続けています。 まとめて睡眠をとることができず、多くのママは慢性的な睡眠不足です。 ママも生身の人間、心身が疲れ果てていては、お子さんにも元気に接してあげることができませんし、パパへの思いやりもしぼみがちになります。 パパもお仕事でお疲れとは思いますが、家事育児も年中無休の重労働なのです。 半日でよいので、ぜひママにリフレッシュタイムをプレゼントしてあげてください。 美容院に行く、ショッピングに行く、育児をひととき離れることで、「パパ、ありがとう! また子育てがんばるよ!」と、心身ともに復活でき、夫婦関係に良い循環が産まれます。 パパも、お子さんと時間を過ごすことで、ママの大変さが理解でき、お子さんとの絆も強くなります。 Aこどもは、自己評価が高くなり、学校や社会に出て行く勇気をもらえる こどもにとって、ママは自分の体の一部のようなもの、これに対し、パパはこどもが初めて出会う社会です。 こどもがママに求めるのは「抱っこ」=安心 だとすると、パパに求めるのは「高い高い」=勇気 なのです。 パパがお子さんとともに時間を過ごし、励ましやプラスの評価を与えることは、こどもの心に健やかな自己肯定感を育むことができます。 自己肯定感とは、こどもが自分自身を「自分は生きている価値がある大切な存在だ。」と思えること。 こどもにとって自分の体の一部のようなママに褒められることとは、おおいに違った意義が、パパからのアプローチにはあるのです。 最近の統計で、この感情の育ちは、パパの育児行動によって健やかに促されることがわかってきました。 この感情を礎にして、こどもはしつけを受け容れ、学習に集中することができます。 反対にこの感情の育ちが不十分だと、過度の緊張や不安に苛まれたり、のちに心身症、非行などを引き起こすこともあるといわれています。 また、必要なときにパパがきちんと叱ってくれることは、社会のルールを守る心のはたらきを養うといわれています。 さあ、パパの出番です! Bパパとの体を使った遊びは、お子さんのからだと心を育みます 遊びはこどもに自立心を育みます。 6ヶ月過ぎで「いないいないばあ」10ヶ月で「高い高い」「飛行機ブーン」など、お子さんの好奇心を満たし挑戦する気持ちを刺激する遊びも楽しめるようになります。 いたずら盛りの1歳過ぎは行動半径も広くなり、ママもへとへとです。 そんな時こそパパの出番。 パパもお疲れとは思いますが、ぜひひとはだ脱いでお子さんと積極的にかかわってあげて下さい。 お子さんが喜ぶだけでなく、お父さん自身のストレス解消にもなりますよ。 またお子さんとの固い絆が結ばれることまちがいなしです。 このように良いことだらけのパパの育児参加。 でも、ちょっとぶきっちょパパの場合、ママへのいたわりの気持ちの表現が上手くできず、夫婦の感情がすれ違うこともままあります。 子育て参加の第一歩は、ママの話を聞くこと。 その際のツボを、女性の立場からこっそりパパに伝授します。 @用件より、まず気持ちの受け入れを 結論を急ぐあまり、充分にお話を聴いてあげないのはNG。 ママの1番の望みは、解決策を急ぐことではなく、気持ちを充分汲み取ってもらうこと。大変さに共感してもらうこと。 まずは充分に話を聴いて、「そうだね、大変だったね、ママはよくやってるよ。」とねぎらいのひとことを。 このねぎらいの一言で、ママはまたがんばる元気がもらえるんです。 A急にだまりこんだり、席をたって話を打ち切ったりしない ママの言葉での攻撃がパパに向かってくると、急に黙り込んだり、席をたってしまう男性がいます。 勢いに負けそうで大変、という気持ちもわかりますが、突然の中断は無視されたと受け取られます。 いきなりの中断は控え、パパがいったんママの話をフリーズし、パパが「ママのいうことは○○、こういうことだよね。」と要約して伝えます。 そして、前向きに対処する旨を伝えて、話を収束させるという方法がおすすめです。 B会話では「でも、しかし、」などの否定的表現を極力使わない 営業のセールストークでも同じことがいえるそうですね。 ママも感情を持った人間です。 同じことを伝えるにも、言い方次第で受け止め方は全然違います。 否定的表現はできるだけ控えましょう。 「だけど、おれも仕事で忙しいんだから・・・」 「でも、そんな方法、こどもがいやがるだろう・・・」 ママが一生懸命考えて絞り出したアイディアを、否定的単語でもみくちゃにされては、ママも立つ瀬がありません。 「ぼくもなるべくそうするよ。」 「それもひとつの方法だね。」 と、まずは受け容れてあげましょう。 良い方向に向かって、ご夫婦で前向きな意見を積み重ねて下さい。 生き馬の目を抜く競争社会でがんばってるパパさんたち。 成果のみで評価される厳しい毎日でしょう。 子育てにはそれと全く別の価値観があります。 優劣ではなく、あるがままを受け容れ、待つという価値観の世界です。 お子さんと過ごす別の座標軸の時間のなかで、仕事とは別の充実感を感じることができると思います。 ひいてはパパ自身も癒され、明日への貴重なエネルギーをもらえることうけあいです。 今年はパパもお子さんとの時間をちょっと増やしてみませんか? きっと新しい発見がありますよ。 |
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