このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さんの丈夫な骨作り | |
2010-04-11 更新 | |
丈夫な骨を持つことは人生のたからもの。 最近こどもの骨について2つの問題が生じています。 1つ目は骨折が多いこと。 2つ目は将来の骨粗鬆症の発症の高まりが予測されていることです。 骨折は過去10年で1.5倍に増えたといわれています。 原因の1つは外遊びの減少で敏捷さや危険回避能力が低下してきたことがありますが、骨そのものがもろく、折れやすくなったことも原因と言われています。 丈夫な骨を作るには、骨の基礎を作るための大切な時期に適切な運動と栄養を行き渡らせることが重要です。 その重要な時期はいつかというと、思春期前の3-4年とされています。 骨が急成長する思春期に突入する前の数年間は、丈夫な骨を作るにふさわしい運動面・食事面での配慮が特に必要というわけです。 具体的には女子で8歳から4年間、男子で10歳から4年間ほどということになります。 運動では手軽にできるものではウオーキングがおすすめ。 ふだんから歩く歩数が多いお子さんほど骨量が多いといわれます。 ただしこの時期には同じ運動を長時間続けるマラソンなどは控えましょう。 次に栄養ですが、重要なものはカルシウムとビタミンD。 上に述べた大切な時期には1日1000mgのカルシウムを摂らせてあげてください。 乳製品はもちろんのこと、丸ごと食べる魚(ワカサギ・シシャモ・小魚)・豆・豆腐・小松菜・春菊などから、毎日いろいろなものを組み合わせてカルシウム摂取を心がけましょう。 ビタミンDはサケ・サンマ・カレイなどの魚(特に魚の肝臓)、キノコ、卵黄などに多く含まれます。 また適度の紫外線も丈夫な骨作りに大切。 紫外線は皮膚にある一種のコレステロールからビタミンDを作ってくれます。 1日15分程度の散歩でも十分効果があるといわれています。 思春期の成長期に突入してからの対策ではちょっと遅れがち。 小学生のうちから、丈夫な骨作りを心がけましょう。 |
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