このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さまの日焼け対策 | |
2010-05-22 更新 | |
5月の陽射しは意外と強い! オゾン層の破壊による有害紫外線の増加と寿命の延びにより、皮膚ガンの増加が問題になっています。 その予防のため乳幼児期からの紫外線防御の重要性が叫ばれています。 まさに「子どもの過度の日焼けは百害あって一利なし」です。 大人のアウトドアレジャーにつきあわせて過度の日焼けを作ることは絶対に避けましょう。 <小児期の紫外線対策のポイント> 1)乳児期 皮膚が薄くバリアー機能が弱いので、たとえ子ども向けの製品でも日焼け止め剤を塗ることは控えましょう。 湿疹がある場合は日焼け止めで湿疹が必ず悪化します。 たとえ湿疹がなくても、日焼け止め剤は皮膚に固着しやすく、乾くといっそうとれにくく、わずかな残存も皮膚に刺激となって接触性皮膚炎(かぶれ)を起こしてしまいます。 つばの広い帽子、項部分を覆うデザインの帽子、襟や袖のある上着、長めのズボンなどで、肌の露出を抑え、ベビーカーではホロをを下げましょう。 だっこする大人は紫外線カット素材の日傘がおすすめです。 日光浴は積極的にさせる必要はありません。 外出は10時から14時は避けるようにしましょう。 家族での外出では、ついつい上のお子さんのペースに合わせがち。 上の子といっしょに外で遊んでいる間に、真っ赤な日焼けを作ってしまった・・・とならないように。 2)幼児期 @日やけ止めの使用 自分で自由に歩き回り、長袖・帽子を着用させてもいやがってとってしまったり・・・とママを手こずらせるこの年齢こそ、日焼け止めの出番です。 1歳以上で皮膚炎や乾燥肌がない場合に限り使ってみても良いでしょう。 その場合も最初から広い部分につけず、片腕の肘より下の部分の内側に試しに塗ってみて3日様子を観察。 赤み・かゆみなどが生じなければ本格的に使用するようにします。 製剤としては紫外線吸収剤を含まず紫外線散乱剤のみを含んだノンケミカルタイプのものがいいでしょう。 いくつかの日焼け予防効果の強さのランクがありますが、概ね以下のように考えます。 1時間以内の散歩程度; SPF10~20 PA +~++ 遠足・運動会; SPF20~50 PA ++~+++ お子さんは大人以上に汗っかき、2時間に1回は塗り直しましょう。 塗るときは白くなるくらいたっぷりと。薄塗りでは効果半減です。 また使用後はしっかり洗い落とすことが大切。 ただしごしごし洗いは禁物。良く泡立てた石けんで十分なで洗いするか、クレンジングジェルなどで浮き立たせてから優しく洗いましょう。 落とし残しがあると接触性皮膚炎を作ってしまうことがあります。 AUVカット衣類・グッズ UVカット素材の帽子・衣類・水着、車の窓に貼るUVカットシートで、直射日光を避ける工夫を。 <日焼けしてしまったら> まず十分に冷やす 早めに炎症を鎮める外用剤(ステロイド外用剤)を塗る。 早めの対処で使用する薬の量も少なくできます。 「小麦色のお肌は健康のシンボル」といっていたのは、大昔の話。 お子さんの健やかな一生のために、過度の日焼けからお肌を守りましょう。 |
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