このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さまの「どうして?」に答える 「どうして学校に行かなくてはいけないの?」 | |
2011-08-27 更新 | |
新学期が始まります。 長い休みからのリセットに、お子さまたちの体調もなかなかついていかない季節です。 そんな時期によくお子さまから出る疑問が「どうして学校に行かなくてはいけないの?」という質問。 なかなかとっさには答えにくいものです。 今回は、そんなときのお役に立てばと思いメルマガにしてみました。 お子さまに話しかけるスタイルで述べてみます。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ほんとうにどうして学校にいかなくちゃいけないんだろうね。 朝起きるのもしんどいし、1日勉強してるのも疲れる。 おうちにのんびりしてたほうが楽、ほんとうにそうだよね。 でもちょっとママといっしょに考えてみようよ。 学校に行くのは、それは私たちが人間だから。 人間は他の動物と違って知恵と体力と、ほんの少しばかりの勇気を持つことが大切だからだよ。 たとえばきみがテレビの番組を見たいと思ったとする。 そのためには文字が読めて新聞の番組欄で何時にどの局で放送されるかを確認しなければならないよね。 さらにそれを録画したければ、マニュアルを読んで録画方法を理解しなければならない。 これらの動作は、いろいろな学習の成果の総合だ。 また体力も大切。 ご飯を食べる準備を手伝う、トイレに行く、お風呂に入る、これらのどの行動を起こす体力も、食べ物、飲み物から摂る栄養と、適度な運動によって作られているんだよ。 学校の体育はもちろん、学校の行き帰りの積み重ねも、体力作りにとても役立ってる。 そして、3つ目の「少しばかりの勇気を持つこと」は、もしかすると1番大切で、これこそが学校でしか学ぶことができないこと。 これは、きみのこれからの人生にとても大切な力になるんだよ。 この勇気には、きみ自身に対する勇気と、他の人に対する勇気がある。 たとえば学校でちょっといやなことがあったとする。 次の日の朝「いってきます!」と、ドアを開ける時には、知らないうちかもしれないけれど、自分自身に対する勇気を奮い立たせているんだ。 朝の会で、みんなの前で司会をするのは、ちょっと緊張するよね。 そんなときも勇気が必要。 お友達で困っている人がいたとする。 「手伝おうか?」と一言いうにもやっぱりちょっぴり勇気がいる。 毎日の学校生活は、ちっちゃな勇気訓練の連続なんだ。 知恵や体力作りは、もしかすると、家にいても何とかして身に付けることができるかもしれない。 でもこの1番大切な勇気だけは、学校で先生がたに指導していただいたり、お友達といっしょに過ごす中でしか身につけることができないんだ。 知恵、体力、勇気、この3つを、子どもの頃に身につけるのに1番ふさわしい場所は、やっぱり学校。 学校はそういう目的のために、長い時間をかけて人間が考え出したものなんだ。 ここで言っておかなければならないとっても大切なことがある。 もしきみが今学校に行きたくない気持ちでいっぱいだったら、そんなときは無理しないでゆっくり休んでみよう。 人間には、知恵と体力と勇気に加えて「ゆっくり休む」こともとっても大切なことだから。 新幹線に乗っての旅では見過ごしてしまうような、とってもかわいい道ばたの草もある。 たとえ遠くへ行けなくても、ゆっくり一歩一歩 歩いて行く旅でしか見つけられない宝ものもある。 学校がしんどくてつらい、そんなときは、パソコンも携帯もみんな置いて、大自然の中でゆっくり深呼吸をしてみよう。 草も木も、そして小さな虫たちも、大自然の中で精一杯生きている。 人間もその一員、いっしょの空気を吸っている、そう思うだけで、嫌なこと、悩んでいること、いろんなことが吹っ飛んでいくよ。 大切なことは、生き生きと1日1日を精一杯生きるっていうこと。 お友達と比べることはいらないよ。 「昨日のぼくより今日のぼくは、ほんのちょっぴりだけれど進歩している!」って思えれば、とびっきりすてきだね。 進歩できなかった日でも、「精一杯がんばった!」って、自分をほめてベットに入れれば最高。それでOKだよ。 ママたちおとなも、子どもたちが1人残らずみんな生き生きと毎日過ごせるように、めいっぱいがんばらないとね! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 適切な説明になっていないかもしれませんが、そんなことを考えました。 ご参考にしていただければ幸いです。 |
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