このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
ママのSOS「赤ちゃんが泣き止まない!!」 | |
2013-01-12 更新 | |
ママの育児ストレスを2倍にも3倍にも増大させる「泣き止まない〜〜〜」。 抱いてもあやしても、のけぞっていやがり、やっと寝たかと思うとすぐに「ふぎゃ〜〜」 「もういや!私にどうすれっていうのよ!」とキレたくなるのもわかります。 でもまだ言葉のない赤ちゃんにとって、唯一の意思伝達手段が「泣き」。 できれば赤ちゃんの言いたいことをわかってあげてご機嫌を直してもらいたいもの。 こんな時のアドバイスです。 @「泣く=空腹」ではありません 赤ちゃんが泣く→お腹が空いているのでは? と、まず考えますね。 たしかに空腹の意思表示で泣いている時もあるでしょう。 しかしそれがすべてではありません。 赤ちゃんもひとりの人間、私たちが想像する以上に愛情を持ったかかわりや優しい言葉がけを求めています。 泣いたからといって、すぐにおっぱいやミルクをふくませてばかりいると、空腹でなくともどんどん飲んで、おなかがパンパン、かえって苦しくなって泣き止まなくなることも・・・。 乳児期早期の赤ちゃんは、口元に触れたものにちゅぱちゅぱと吸い付く吸啜反射があるため、空腹でなくても反射的に思わず飲んでしまうのです。 「さっき飲んだばかりなのに〜〜」というときは、まずはしっかり抱きしめて、やさしく言葉がけをしてみましょう。 また授乳する場合は、赤ちゃんのおなかがパンパンでないか、げっぷはよく出ているかなどを確認してからにして下さい。 A抱きぐせはどんどんつけましょう 抱けば泣き止むから、泣くたびに抱っこ・・・という状態を、かつては抱きぐせや甘えと捉え、こどもの自立を妨げるから良くないことと考えられていました。 たぶん今のおばあちゃんがたが子育てをなさった時代はそうであったと思います。 しかしその後の研究で、こどもの真の自立に甘えは不可欠と考えられるようになりました。 人間の赤ちゃんは、他の動物と比べてとても未熟な状態で生まれてきます。 親に完全に依存して生きていますから、生きるために、ゆるぎない親の愛を確認する作業が必要であり、唯一の表現手段である「泣き」によってママを呼んでいるのです。 しっかり抱っこされ、優しい言葉がけをもらって、安心感が充分に充電されます。 すると今度はちょっと窮屈になって、外の世界にチャレンジ! またちょっと不安になってママにお胸にリターン。 この繰り返しでこどもは真の自立を遂げてゆくのです。 どうぞお子さんが充分満足するまで、たっぷり抱っこしてあげてください。 Bときには思い切り泣かせることも 赤ちゃんは泣くのが仕事、どんなに百点満点のママでも、赤ちゃんが泣き止まないことがあります。 「泣かせているのは私の落ち度?」と悩む必要は全くありません。 時には思い切って赤ちゃんに泣かせてあげる必要があることも。 感情を上手に発散させているという面もあるのです。 そのような場合も、無視して放置する、叱りつける、というのではなく、赤ちゃんのつらい気持ちに共感して優しく言葉がけをしてあげながらトントンするなど、ママの受け容れる気持ちを伝えてあげることが大切です。 Cマイナス感情を代弁する こどもでも、大人同様、生きていれば大小さまざまなストレスの連続です。 人間は言葉で思考する動物ですから、頭の中の悶々とした不快感を言葉で表現することで、感情を整理することができるのです。 最近のこどもたちは、この感情の表現がとても苦手になってきています。 そのため、いきなり暴力的行動に走ったり、自分を傷める行動を起こしたり、または頭痛、腹痛などの身体の症状として出てきたりします。 この表現力を養うには、赤ちゃんのときから大人が赤ちゃんの寂しい、悔しい、痛い、眠い、など不快な気持ちを汲み取って、それを代弁してあげることが有効です。 「寂しかったんね。もう大丈夫だよ。」 「いっぱいうんちが出て気持ちが悪かったんだね。きれいきれいしようね。」などなど。 言葉がわからない赤ちゃんでも、かならず言葉を添えてあげましょう。 そうすることで、 「ああ、こういう気持ちを寂しいって言うんだ!」と、少しずつ脳の回路にインプットされます。 そしていつの日か、 「ママ、寂しかった〜〜」と表現できる日がやってきます。 そのようにしてして自分の感情をうまく伝えることができるようになれば、お子さん自身のストレスも激減し、情緒が安定してきます。 この感情の代弁という作業は、お子さんの幼児期、学童期においても重要です。 手を変え品を変えても、なかなか泣き止んでくれないこともしばしばだと思います。 でもそれは、ママの子育てに問題があるというのでは全くありません。 「ぼくはママとの絆がもっと欲しい〜〜〜」という赤ちゃんからのリクエストと受け止めましょう。 |
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