このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
「こども時間」をしっかり確立しましょう | |
2014-03-02 更新 | |
世の中は「眠らない社会」へと、どんどん進んでいます。 24時間営業のお店、夜通しのネット三昧などなど。 大人になってからならまだしも、成長途上にある小さなお子さんが、この流れに巻き込まれると、大変なことになります。 お子さんに夜型生活が染み付いてしまうと、日中の活動に身が入らず、切れやすくなるだけでなく、肥満、高血圧、糖尿病、老化の促進と、いっきに生活習慣病予備軍ができあがってしまいます。 今回は、お子さまの健やかな生活リズムについて考えます。 @早く寝ることは、こどもの大切なお約束 こどもは、眠くなればひとりでに寝るというものではありません。 昔も今も、こどもは「寝かせつけるもの」です。 「もう8時だから、そろそろ寝る支度だよ」と、こどもの望ましい生活習慣作りのために、ある程度おとなが仕向けてあげることも大切です。 寝かせつけは、親の大切な仕事の1つです。 親御さんが、DVDに熱中しながら、「寝なさ〜〜い!!」とかけ声だけかけても、それはこどもの耳は届きません。 親御さんが夜型のおうちは、こどもも夜更かしをしがちという統計があります。 お子さんが小さなうちは、親御さんの夜型生活リズムにこどもを巻き込まないよう、充分留意してあげたいものです。 A夕食とお風呂の時間は「こども時間」で決める パパの帰りが遅いご家庭も多いと思います。 「パパのお帰りを待って、いっしょにご飯、そのあとお風呂」というお宅も多いはず。 でもちょっと待って下さい。 お子さんが小さなうちは、夕食とお風呂は、こどもが寝るべき時間から逆算して決めましょう。 夕食後2時間は、寝るまでに時間があったほうが良いので、寝る直前の夕食もいけません。 余裕をもって夕食、お風呂を段取りしましょう。 お帰りの遅いパパとのコミュニケーションは、朝や休日にもってゆきましょう。 まずは、「こども時間」をしっかり確立することです。 Bおやすみ前のテレビ、DVD、ゲーム、パソコンは安眠を妨げます 画像の強い光は、眠りのリズムを作る「メラトニン」の分泌を抑えてしまいます。 また画像の刺激で脳細胞も興奮し、とても寝付くどころではありません。 さらに強い光は、脳の体内時計を狂わせてしまうため、「慢性的寝不足状態」になります。 夕食後はゲームはストップ、夜はできれば8時以降、遅くとも9時以降には、テレビを消しましょう。 親御さんの見たい番組は、録画しておいて、お子さんが寝付いたら、ゆっくりご覧になってはいかがでしょう。 お子さんが早く寝付いてくれれば、おとなの時間もゆっくり取れますよ。 また強い光を浴びるという点では、夜のお子さま連れの外出もNGです。 とにかく、寝る前の強い光は厳禁ということです。 C「朝は明るく、夜は暗く」光の調節が体のリズムを作ります 眠くない子を寝かせるのは一苦労です。 寝付きを良くするコツ、それは朝明るくすることです。 起床後、光を浴びてから約15時間後に眠気が現れます。 9時に就寝させるには、朝6時に朝日を浴びさせるということです。 朝はめいっぱいカーテンを開けて、まぶしいくらいの朝日を取り込みましょう。 お天気が悪い日は電気をしっかりつけて明るくしましょう。 ところで体内時計は25時間周期。 24時間周期の地球時間とのズレをリセットすることが必要です。 体内時計は目のちょうど後ろにあるので、朝日を浴びることが、リセットの手がかりになるのです。 朝日でしっかりリセットして、体に朝を知らせてあげましょう。 こどもは体調に正直に左右されます。 おとなのように、気力でがんばることはできません。 こどもの体に適切な生活リズムを確立することは、周りのおとなのある程度の努力が必要です。 できるところからでOKです。 少しずつトライしてみてくださいね。 |
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