このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
保育園デビューを考える | |
2019-09-19 更新 | |
近年は、1歳のお誕生日までのいわゆる「育休」明けから、保育園デビューのお子さんが大勢になってきているようです。 ご家庭の状況から、3歳児入園までおうちで育児に専念できる場合は、その選択もとてもよいことです。 ぜひその選択に自信を持ってください。 他方、職場復帰なさるママは、きっと少なからずお子さんに対して「申し訳ない」という気持ちをお持ちのことだと思います。 また、おばあちゃん、おじいちゃんなど、周囲のご家族からちょっと厳しいご意見をいただくこともあるかもしれません。 「3歳までは、お母さんはおうちにいて、こどもとの絆を強くすることが大切」という、いわゆる「3歳児神話」という言い伝えがあります。 たしかに、小さなお子さんにとって、ママと一緒の時間は何よりもハッピーな時間かもしれません。 しかし、「子育て」とは、「ひとりでできる」を応援する日々の時間の工夫であるように思います。 集団保育に出て、多くのお子さんや保育者と接するなかで、「思ようにいかない思い」「友達との軋轢」「手伝ってもらえないつらさ」を経験します。 今までの「話さなくても分かる」ママとお子さんの関係とは雲泥の差、お子さんはきっと面食らうことでしょう。 そんな環境のなかで、自分の思いを伝えて、成し遂げていく時間の流れは、「ひとりでできる」ための最高の訓練となります。 また、社会や家族のあり方も、「昭和の時代」とは明らかに異なっています。 大家族、たくさんの兄弟、地域とのつながり・・・どれを取っても、現代はこれらが乏しい状況です。 ママ、パパ以外の多くの人々との関わりあいは、赤ちゃんが成長するために不可欠でとても重要な経験です。 マンションでママとだけの時間の連続では、子どもたちはこの大切な学びをすることができません。 保育園は、多くの人々と接する格好のスィチュエーションです。 生活リズムも整います。 朝決まった時間に起きて、朝食を食べ、身支度して登園。 夕方帰宅して、段取り良く食事、入浴。 9時には就寝。 この繰り返しが、子どもたちの体と心をしっかり育みます。 このように、ちょっと考えただけでも、 @ひとりでできる訓練 A多くの人との出会い B生活リズムの確立 こんなに保育園はいいことがいっぱいです。 ぜひ保育園入園という決断に自信を持ってください。 ちょっと注意していただきたいこともお伝えしますね。 @ママがしっかり睡眠を 子育てしながらの職場復帰は、ママの体にも大きな負担になります。 大人は「食べる」ほうは、何とかなります。 問題は「寝る」こと。 上手に家事も手抜きしましょう。 お子さんの寝かしつけといっしょに寝落ちするくらいがおすすめです。 A子どもに対する「申し訳ない」オーラを漂わせない 子どもたちは賢く親御さんの足元を見ます。 「ママがお仕事でごめんね」というスタンスはNGです。 たとえば美容師さんママなら、 「ママに髪の毛をきれいにしてもらいたいお客さんが待ってるから、お仕事がんばってくるね!」 という感じに、ご自分のお仕事に誇りを持って、それをお子さんにストレートに伝えましょう。 そのほうが子どもさん自身も前向きに納得できるからです。 B「保育園は楽しいものだ」というイメージの言葉がけを 小さなお子さんほど、ママの価値観をそのまま受け入れます。 「保育園って楽し〜〜よ」 「今日も保育園行けていいね〜、お友だちといっしょだと楽しいね〜〜」 など、ポジティブな言葉がけは子どもの心を前向きにしてくれます。 Cいっしょに過ごせる時間を大切に 子どもと接してる時間が長ければそれでいいというわけではありません。 お仕事ママこそ、ぎゅっと詰まった濃い時間を過ごしましょう。 まずはしっかりハグして、愛情を表現! 言葉が話せるようになていれば、お便り帳の記録を参照して、 「今日はみんなでお絵かきしたんだ〜、何を書いたの?」 など、1日をいっしょに振り返ってみてはいかがでしょう。 年長児さんになれば、今日のママのお仕事の様子を伝えてみるのもすてきです。 お手伝いもいいですね〜 簡単なお仕事をお願いして、責任を持ってやってもらいましょう。 新年度に向けて、保育園、こども園の申し込みの時期でもあります。 ご自分の下した決断に自信を持って、前だけを向いてがんばって下さい。 |
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