このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
「疲れた」連発のお子さまの食事の工夫 | |
2009-09-13 更新 | |
すっかり涼しくなりました。 秋ですね。 秋と言えばスポーツの秋、スポーツ活動に頑張っておられるお子さんも多いことと思います。 本来子どもは元気のかたまり、ちょっとぐらいの疲れなら、一晩ぐっすり眠って元気復活!のはず。 いつも「疲れた・・・」を口癖のように連発したり、すぐにごろりと横になってしまう場合は、いくつかの原因が考えられます。 運動すると筋肉に蓄えられていたグリコーゲンがエネルギー源となりますが、激しい運動ではこの際に「乳酸」ができます。乳酸が蓄積すると体内が酸性に傾き、種々の酵素の働きが低下して筋肉が動きにくくなり、疲労感を覚えるようになります。 この疲労感の原因としては・・・ @そのお子さんの体力にとってきつすぎる運動をしている・・適度な運動負荷が重要。 Aエネルギー源となる栄養が不足している・・エネルギー源となる糖質と脂質の量が不足している。 BビタミンB1(豚肉・うなぎ・玄米・大豆など)・ビタミンB2(レバー・うなぎ・乳製品・魚など)が不足・・これらのビタミンはエネルギーを供給する回路をスムーズに回すために不可欠。不足すると乳酸が蓄積。 C貧血・・鉄や銅の不足で貧血があると体の隅々まで酸素が充分運べず疲労がちに。 D血液の循環不良・・運動後はゆっくり入浴させて血行をよくすることも疲労蓄積予防になります。 E運動量のわりに睡眠時間が不足・・良質の睡眠は何よりの疲労回復剤 Fスポーツへの興味が薄れていたり人間関係に疲れて精神的に疲労している・・一時的なら問題ありませんが、長く続く場合は集中力の欠如から練習中に思わぬけがも。お子さんとよく話し合って。 栄養ドリンクはカフェインやアルコールが含まれているものもあり、一時的に元気になった気がするだけのこともあります。 ドリンクに頼らず、バランスの良い食事をしっかり摂らせてあげてください。 サプリメントは、極端な偏食のために、ビタミンB1や鉄などの基本的栄養素がどうしても不足する場合などに限り、信頼のできるメーカーのものを求めて、規定量の半分くらいを与える程度にしましょう。 しつこい疲労の訴えの場合は病気が隠れ潜んでいる場合もありますので、医療機関にご相談下さい。 |
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