このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
ママもお子さんもハッピィーになるために 〜ママ自身の自己肯定感そだて〜 | |
2013-06-29 更新 | |
@ママ自身が自己肯定感を持つ お子さんの人生で1番大切なことは何かといえば、それは間違いなく「お子さん自身がしあわせだと感じることができること」、そのために一番大切なことはお子さんの自己肯定感であるということは、これまでのメールでもたびたびお伝えしてきました。自己肯定感とは、自分はかけがえのない存在で、生きている意味があり、必要とされていると感じることができること、言い換えれば「私はこのままの私でいいんだ!」と思えることです。この感情は人生を前向きに生きていくための土台ともいえるものであり、これがあって初めて、こどもたちは自身のこころにゆとりとやすらぎができ、そのしっかりとした土台の上でこそ、しつけや学習を身につけることができるのです。 ところで、こうお話ししてくると、よく次のような質問をいただきます。 「自己肯定感がこどもにとって大切なのは、よ〜〜くわかったんだけれど、ふと考えると自分の自己肯定感がいまいちだということに気づいてしまった。こんな状態でこどもの自己肯定感を育むことができるでしょうか?」 実はこのように感じている親御さんは、決して少なくありません。いや、多かれ少なかれみんなそう思っていると思います。そしてもちろんこの私も。特に今親御さんになっている世代のこども時代は、教育の現場で自己肯定感の育みが大切という認識は乏しい時代でしたし、いじめなどもかなり激しく存在してたころなので、自己肯定感が育ちにくいのも無理からぬことなのです。 でもちょっと考えてみて下さい。そんな厳しい時代を、いろいろあったけれど、ともかくもここまで生き抜いてきた、そしてこの世で縁ある伴侶を得て、生き物としてもっとも崇高な使命である出産/育児に携わっている・・・どのママのこれまでの人生の日々も、奇跡のつながりのようなすごいことなのです。 だれも明日のことはわからない、まして初めてのことだらけの育児ですから、不安があって当然、自信がなくて当然です。でも、そんな中でもわが子と向き合って、一歩前進しようとがんばっている、それだけでかけがえもなくすばらしいことです。これまでの決断はすべて、お子さんとママのしあわせのために不可欠な最良の決断であったと信じ、めいっぱい自分をほめてあげてほしいのです。 「けっこう私って、ママとしてがんばってる!『この子にいちばんぴったりのママはあなたよ!』って、きっと神さまがマッチングしてくれたんだ。」 そう信じてみましょう。 A自分の受けた子育てを振り返る 「こどもを生んで親のありがたみがわかる」とは、よく言われることです。しかし他方で、こどもながらに親の言葉で傷ついたこと、親にされて悔しかったことなど、ご自分の中に親についての嫌な思い出があるかたもおられると思います。親と子という明らかに力関係が対等でない間柄で、弱い立場にいるこどもの心が傷ついたということは、やはり親のやり方や言い方に問題があったということです。親だからと言う理由だけで、その行動が親としての愛情から出たことであり正しいと肯定してしまうことはいけないこと。一番身近な大人である親から受けたネガティブな感情のために、ママ自身の自己肯定感が育ちにくかったということもあるかもしれません。また人は無意識に体に染み付いた自分の受けた子育てをまねてしてしまう傾向があるので、こどもにとって悪い子育てが連鎖してしまいます。 兄弟同士比較されていやだった、真剣に悩みを聴いてくれず、親から目線で説教されてばかりだった、親自身の感情のおもむくままに暴力をふるわれた、などなど、自分が親からされて嫌であったことは悪いことだときちんと認識し直しましょう。 「自分は親にこうされて嫌だった。自分はわが子にはそのようなことは絶対にしないようにしよう!」 そう決心することが、ママ自身の自己肯定感を育てることができますし、これからの育児にとてもプラスになると思います。 Bママが安心して何でも相談できる人を1人でも見つけておく 育児は悩みと不安の連続、とくに1人目のお子さんの場合はそうだと思います。そんななかでいつも自分を褒め続けることは、ときに難しかったり、そのように心を立て直す「心の体力」が弱っているときもあると思います。加えて周囲の無理解から絶望の淵に立たされることもあるかもしれません。 そんなときでも、まず温かくママを受け容れて、ママの立場に立って寄り添ってくれる人をぜひ見つけておきましょう。その人選においては、正論を並べ立てたり、否定的な発言が多いひとは、あまりふさわしくありません。かえって落ち込みます。 「そうだよね〜〜。私だってそう思うよ。あなたいっぱいがんばってるよ。大丈夫!」 そう言ってもらえるだけで、ママ自身が自己肯定感を取り戻し、前向きな一歩を踏み出す心の体力を回復できるのです。身内でちょうど適任のかたがいなければ、地域の保健師さん、保育園の先生、ママ友、近所の子育ての先輩など、いろいろ交流を深める中で見つけることができかもしれません。もちろん小児科医もママの味方ですよ〜〜〜! しあわせそうなママの笑顔は、お子さまにとっての最高の元気ビタミンです。まずはママ自身が「自分を褒めてあげて」、自己肯定しましょう。 そうすることで、お子さまの「いいとこ探し」や「自己肯定感そだて」も、きっとスムーズにいくようになると思います。 |
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