このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
こどもをほめる、こどもをしかる | |
2014-02-15 更新 | |
しかりたくてわが子をしかるママはいません。 でも「しかる」という仕事は、親に課せられた大切な役回りですね。 他方、「わが子をほめる」ことは、身近な肉親だからこそ、意識しないとついつい後回しになりがちです。 今回は、子育てで有効な「ほめ方」「しかり方」について考えます。 1)効果的なほめ方 こどもにとって、自分がまわりからどのように思われているかは、こどものやる気に大きく関係します。 ほめられることで、「やればできるんだ!」という自信、「自分はまわりから大切に思われている」という自己肯定感を育むことができます。 @1つの良いことについて、何回もほめる まず、その場で、次に家族の前で、さらに寝る前に、もう1回翌朝に、というふうに、1つのことについて、3回、4回とほめましょう。 子どもは、ママにほめられただけより、パパの前、兄弟の前など、他の家族の前でほめられることで、もっともっと誇らしく、「またがんばろう!」と意欲がさらに湧いてきます。 Aこどもの反応に対する見方を変える こどもは、注意を受けてもすぐには改善できないもの。 たとえば玄関の靴の脱ぎ方などで注意をしたとしましょう。 5回目でやっときちんとできたという場合、「5回も同じことを言わないと直せないのね」ではなく、「すごいね、ママのお願いきちんとできたんだ!」と、できたという事実を素直にほめてあげましょう。 直せなかった4回を責めるのではなく、できた5回目をほめることに徹しましょう。 B「ほめなくちゃ」というストレスは抱えないで 「ほめて育てなきゃ〜〜」と、あまりママが「ほめる場面探し」にやっきになっては逆効果。 気楽に構えましょう。 そんな時は、まわりの誰かがきっとお子さんをほめてくれますよ。 お子さんへの要求水準をちょっと下げることも、時には有効です。 他との比較でなく、昨日、1ヶ月前、1年前のわが子との比較で、伸びた部分を見つけましょう。 2)有効なしかり方 @短く、具体的に、穏やかに こどもは大人が思うほど言葉を理解できません。 伝いたい内容は、短く、具体的に。 「お片づけをしてね」でなく「おもちゃを箱に入れてね」 「お友達とは仲良くね」ではなく「○○ちゃんをはたいてはだめよ」などなど。 「ほんとにいつもこうなんだから・・・、前も同じこといったよね・・・」などの前置きが長いと、本論はすっ飛んでしまいます。 しかりの場面で穏やかにというのは、難しいとは思いますが、イライラ感情がお子さんに伝わってしまうと、 「ママは怒ってる〜〜」という感情だけがお子さんに伝わり、伝えたいことは吹っ飛んでしまいます。 深呼吸をして、気持ちを落ち着けて、仕切り直してから、お子さんに向かいましょう。 A静かな場所で、お子さんと向き合って しかることは、ママとしてもとてもカロリーを消費する行為です。 できればより有効に伝わる方法で、1回で済ませた方がお互いのためです。 こどもは、遠くで叫ばれても、自分のこととして受け容れにくいもの。 お皿洗いをしながら、大声でママが叫んでも、全くダメ。 またお子さん自身が騒ぎ回っていれば、とても耳には届きません。 まずは、お子さんを止めて、静かな場所で、1対1で向き合って、目線はお子さんと同じ高さにまで降りて、お子さんの目を見てゆっくり語りかけましょう。 その方が効果的だし、ママの心の疲れも小さいはずです。 Bほめる時はみんなの前、しかるときは個別に こどもたちにも、れっきとしたプライドがあります。 他のこどもの前で注意されればプライドも傷つきますし、そこでかえって強がりを見せて引っ込みがつかなくなることもあります。 しかるときは、大勢のところから離れて、1対1で静かに伝えましょう。 同じことを伝えるにも、伝え方ひとつで、お子さんの心の持ち方が180度違ってきます。 相手がまだ幼いお子さんだからこそ、伝え方には、ちょっと気遣ってあげたいものです。 |
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