このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
育てにくさを感じるとき 〜今日からできるおうちでの対応〜 | |
2014-02-09 更新 | |
先回に続き、今回は発達障害の傾向のあるお子さま、おうちの方が「ちょっと育てにくいな〜〜」とお感じのお子さまについて、今日からできるおうちでの対応の工夫についてお伝えします。 @お子さんの落ち着きがないとき *おうちで画像や音声の多すぎる環境を改善しましょう! テレビやビデオのつけっぱなしはありませんか? 好きなビデオやスマホのアプリを、お子さんが好きなだけ繰り返し見ることができるというのもいただけません。 こどもの心には、「静寂」の環境も必要です。 画像は、親御さんがお子さんと相談して決めた番組だけを見て、終わったら消すようにしてみましょう。 *読み聞かせで大人の話を聞く習慣を作りましょう! 言葉の発達がやや遅れがちというお子さんには、落ち着きのなさが見られることがあります。 ぜひ就寝前にお子さんに絵本の読み聞かせをしてみましょう。 読み聞かせは、お子さんに大人の話を聴く習慣を養うことができます。 お子さん本人の言葉も豊かになり、自分の気持ちを言葉でうまく表現することができるようになります。 人間は言葉でコミュニケーションする動物、感情や主張を言葉で表現することで、気持ちがすっきりして、行動にも落ち着きが出てきます。 Aお子さんがかんしゃくを起こしやすいとき *こどもの自己主張は3歳から急速に発達しますが、自分の感情を押さえる能力は3歳から7歳頃までにゆっくりと発達します。 この2つの発達のギャップが4〜5歳頃に一番大きくなるため、「かんしゃく」という行動になってしまいます。 この年齢ではありがちなこととして、あまりご心配なさらず、見守ることも大切です。 *「今はできないけれど、がんばって繰り返すうちにだんだんできるようになる」という見通しを指導してあげることも大切です。 最初は具体的に、大きな目標を小さな課題に分割していっしょにやってみて、達成感をお子さんに実感させてあげましょう。 「今度はもっとがんばろう!」という気持ちをお子さんが持ち続けられるようになり、だんだんとかんしゃくも減ってゆきますよ。 Bお子さんがなかなかこちらの言うことをきかないとき *まず言っていることの意味が、お子さんに伝わっているかを確認しましょう。 たとえば、「いい子にしなさい!」ではなく、「ママがお客さんとお話しているときは、ブロックで遊んでいてね。」と、指示を短い言葉でわかりやすく具体的に伝えるようにしてみましょう。 *お子さんが良くない行動をとったとき、「あらあら、だめだめ!」と制してしまうとこがありますね。 でもお子さんによっては、この親御さんの言動が「ごほうび」のようになって、その大人の反応を楽しんでいることがあります。 そのようなときは、良くない行動を無視することがいちばんです。 「わざと良くない行動をとっている」と感じたら、その場をさっと切り上げて、別な話題に替える、目線をはずすなど、切り替えをすばやくすることも効果的です。 以上のようなことは、程度の差はあれ、多くのお子さんに見られる、いわば「こどもの常」のようなもの。 あるときはママが女優さんのように「演じる」ことも、お子さんが幼いほど大切です。 子育ては親子の知恵比べ、お子さんから投げられる変化球を、うまくキャッチし、お子さんが受け取りやすいように投げ返す、この繰り返しです。 そのキャッチボールを楽しみながら、親子が育ち合ってゆきましょう。 |
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