このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
今日からできるアトピー対策 | |
2012-04-07 更新 | |
暖かくなってきました。 このところ花粉症と並んで目立っているのがお肌のかゆみのご相談です。 今回は、アトピー性皮膚炎の症状の悪化の予防と治療に重要なスキンケアについてのアドバイスです。 アトピーの大敵は、お肌の乾燥、衣類などの皮膚への刺激、汗やよだれ、引っ掻き傷や皮膚にいる細菌などの刺激です。 これらをシャットアウトし、清潔でしっとりとしたお肌を保つことで、かゆかゆ生活から脱出しましょう。 @乾燥予防 お肌に合った保湿剤を、1日3回たっぷりと塗りましょう。 朝お着替えのとき、保育園/学校から帰った時/入浴後が良いでしょう。 できれば朝も簡単にシャワーを。 朝のシャワーは時間がなければ石けんを使わなくてもOK!。さっと夜間の汗を流すだけでも違います。 シャワーが無理でも、ぬるく絞ったタオルで身体を拭いてあげましょう。 シャワー/タオルできれいにしたあとは、すぐに保湿をたっぷりと。 帰宅時はお顔や手足など露出部分をとくにきれいに拭いてあげましょう。 拭いたあとはしっかり保湿。とくに症状の出やすい場所を重点的に。 入浴後の保湿は1番大切。入浴後15分以内にしっかりたっぷり保湿しましょう。 A衣類の刺激をシャットアウト 直接肌に触れるものは木綿素材がおすすめ。 パジャマも起毛したものは避けて木綿を。 うなじ部分の表示のタックは必ず取ってから着せましょう。これがけっこうかゆみのもとになります。 縫い目がかゆさを誘発することも。裏返しで着せることも一法です。 B汗/よだれをブロック 汗をかいたら気軽にシャワーの習慣を。 シャワーのあとはすぐに保湿や必要な強さの軟膏を。 よだれはとても刺激的な液体。 小さなお子さんでは、食事前に口の周りにワセリンなどを塗ってバリアーを作りよだれや食べ物の刺激から守ってあげましょう。 お食事の後はすぐにぬれタオルで汚れを拭き取り、すぐに保湿剤や必要な強さの軟膏を塗ってあげましょう。 C引っ掻き傷は悪化の引き金に かゆみはお子さんにとって大きなストレス。 かゆければ思いっきり引っ掻くのが子どもの常。 かゆみを極力誘発しないためには室温は低めに設定。 かゆがりだしたら、お菓子の保冷剤などをハンカチなどにくるんで、その部分を冷やしましょう。 引っ掻かせないための工夫として、ミトンをする、服の袖や裾をしばっておく、なるべく夏でも長袖長ズボンにする、湿疹のひどい部分は包帯やチュビファストなどで覆うなどがあります。 D日焼け予防 日焼けは必ずアトピーを悪化させます。露出部分を少なくしましょう。 外出時は薄手で良いので長袖長ズボンで日光をシャットアウト。 覆いきれない部分は肌に合う日焼け止めを接触的に活用しましょう。 E入浴の工夫 入浴は健やかなお肌のために不可欠。できれば1日2回お風呂/シャワータイムを。 お風呂で清潔にすることで、お肌の刺激になる皮膚のばい菌をぐっと減らすことができます。 アトピーさんは、ぬるめのシャワーを中心に。湯船につかるときも、ぬるめ短時間で。 石けんは香料の入らないシンプルなものか、アトピー用の低刺激性を。 いずれの場合もネットやスポンジで充分ムース状に泡立ててから使いましょう。 洗う時は優しく手洗いが原則。そのあとはぬるいシャワーでしっかり泡を流しましょう。 入浴剤は控えましょう。 入浴後はもちろんすぐに保湿や適切な強さの軟膏を。 日常生活のちょっとした注意でかゆみのない元気な毎日を! |
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