このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
子宮頸癌ワクチンのおすすめ | |
2011-01-15 更新 | |
子宮の入り口のガンである子宮頸ガンは、20〜30歳台の女性に多く発症するガンの1つで、我が国で年間15000人の女性が罹患し、3500人が死亡しています。 若い女性に多く発症するため、この病気により子供達のお母さんが奪われることと、子宮摘出手術により「母親になること」を失うことから、欧米では「マザーキラー」と呼ばれています。 少し前にノーベル賞を受賞したzur Hausen博士は、このガンがヒトパピローマウイルス(HPV)によりひきおこされることを発見しました。 このウイルスは性行為によって感染するウイルスですが、特別な人だけが感染するというものではなく、性交経験のある女性のほとんどが少なくとも一生に一度は感染するといわれています。 感染してもその9割は一時的な感染で、すぐに子宮から排除されます。 ところが一部の人では持続感染が起こり最終的に1000人に1〜2人がガンを発症するといわれています。 発ガン性HPVには15種類ほどありますが、その中でも頻度が高いのが16型と18型で、この2つのウイルスに対する感染予防の抗体を作るワクチンがこのほど開発された頸ガンワクチンです。 発症は20歳代以降に多いのですが、感染してから発症までに数年から10数年かかるので、10歳代後半になる前にワクチンを接種すると、より効果的に予防できることになります。 接種後ほぼ20年は有効な抗体価を維持できるとされています。 (しかし、今後の統計から追加接種が必要になることも考えられますので、今後得られる情報にご留意下さい。) ただし16型と18型以外のHPVによる頸ガンは予防できませんし、すでに発ガンHPVに感染している人のウイルスを排除したり、ガンの進行を遅らせたりすることはできません。 ワクチン接種で100%安全というわけではないので、20歳を過ぎたら定期的な検診は必要です。 頸ガンワクチンは10年、20年先を見据えた画期的なワクチンです。 このほど新潟市では中1から高1のお子さんで公費負担となりました。 (3回接種で完成) 適応年齢のお子さまのいるご家庭ではぜひご検討下さい。 残念ながら公費年齢を過ぎてしまったお嬢さまも、できれば接種しておきましょう。 もちろんママも接種できます。 予約受付中です。 |
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