このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
夏バテ予防のお食事アドバイス | |
2009-07-07 更新 | |
夏の暑さが続くと「食欲がない」「疲れやすい」「何もやる気がない」 などの症状が見られやすくなります。 これが「夏バテ」です。夏バテは、はっきりとした痛みや日常生活に差し障るような重大な症状を伴わないことが多いため、特に対策をたてないまま、涼しくなるのをぼんやり待ってしまいがちですね。でも毎日の生活をちょっと工夫するだけで、あのだるい夏バテを防ぐことができます。暑い夏を元気に過ごすために、今回は「夏バテ予防の食事」のアドバイスです。 @3食しっかり、特に朝食は大切 1日のスタートのもとになる朝食は特にしっかり摂りましょう。 食欲がなくてたくさん食べることができないときには、少しずつでもいろいろ食べましょう。 柑橘類に多く含まれるクエン酸は食欲増進効果があります。 朝食欲のないお子さんでは、起きがけ朝食前にグレープフルーツ1口、キウイ1口などを摂らせておくのも一法です。 どうしても食事がのどを通らないときは、手作り生ジュースを1杯飲むだけでも違いが出ます。 Aこまめに水分補給 暑い夏には温度調節のためにたくさんの汗をかきます。 したがって、夏には、汗の原料である水をたくさん補給する必要があります。 普段あまり水を飲まない人も、なるべく気をつけてこまめに水分を補給するようにしましょう。 小さいお子さんや高齢者のかたは、特に早め早めの水分補給が大切です。 冷たい水分は避け、温かいお茶が一押し。 温かいものをいやがるお子さんの場合は、せめて室温程度に。 冷たいものは胃腸の温度を低下させ、消化機能を著しく低下させます。 ジュースは血糖の急上昇をきたし食欲減退を招いてしまいます。 *塩分もいっしょに;炎天下のスポーツあとなどは、スポーツドリンクでミネラルも同時に補給。汗とともに失われる塩分補給もとても大切です。 塩むすび、枝豆の振り塩、お味噌汁、おつけものなど。 ぬか漬けはビタミンB1豊富でとくにおすすめ。 Bミネラル・ビタミンの補給 汗とともに、塩分をはじめとしたミネラル、ビタミンB・Cなどのビタミンも失われます。 特にビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるためにとても重要であり、これがないと体の中に疲労物質のもとである乳酸が蓄積してしまいます。 B2やナイアシンは、糖質のほかタンパク質・脂肪がエネルギーに変化するときに同様に必要です。 夏バテ予防には、ビタミンB1,B2、ナイアシンをしっかりとって、疲れのもととなる乳酸をどんどん消費してエネルギーに変えていきましょう! *B1を多く含む食品;豚ひれ肉、胚芽米、玄米、ごま、ハム、ウナギ B1の体内での吸収は、ニンニク・ネギ・ニラ・タマネギなどに含まれる アリシンで促進されます。これらを調理で使うと一層効果的。 *B2を多く含む食品;レバー、ウナギ、納豆、卵、乳製品、 *ナイアシンを多く含む食品;カツオ、マグロ、ブリ、サバ、アジ、タラコ、豚レバー、ピーナッツ、また肉・魚・大豆製品・乳製品中のトリプトファンからも合成される。 *クエン酸を多く含む食品;酸味のある果物(グレープフルーツ、レモン、ユズ)、酢、梅干し *ビタミンC;つらい夏はストレスがたまりやすいものです。このストレスが胃腸の働きを弱めたり、自律神経の不調につながり、夏バテを促進してしまいます。ビタミンCは人間のストレスへの耐性を高めてくれるので、夏バテ予防に大切です。 酸味のある果物のほか、枝豆、トマト、ゴーヤなどの夏野菜にも多く含まれます。 Cだらだら間食ストップ・おやつにも工夫を 暑い時期はついちょこちょことジュース・アイスと摂ってしまいがち。 小さなお子さんは、ほんの少しの飲食でもすぐに満腹になってしまいます。 空腹は最良の調味料、食事の前2時間は、ねだられても水・お茶だけ。 ぺこぺこおなかを作って、しっかり食事を摂らせましょう。 おやつは3食で不足しがちな栄養を補う言わば4回目の食事。「おやつ=お菓子」の概念を捨てましょう。 砂糖と油を極力控え、ヨーグルト、果物、枝豆、とうもろこし、おむすびなどがおすすめです。 暑さもそろそろ本格的、毎日の食事の工夫で、元気な夏を! |
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