このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
楽しい朝時間を過ごしましょう! | |
2014-04-20 更新 | |
新学期が始まった〜〜!と思っていたら、はや半月。 お子さんたちの真新しい名札も板についてきました。 桜もそろそろ終わり、新芽の緑が待たれる今日この頃です。 外来には、患者さんがいろいろなかわいい作品やお手紙を持ってきて下さいます。 先日ある保育園児の女の子のお手紙にこんなことが書いてありました。 「さいきん ねるじかんが おそくなっています。 これからは はやくねるように がんばります。」 かわいらしい字で一生懸命書いて下さってありました。 いつもメールなどでお伝えする「早寝早起き朝ごはん」などの私のメッセージが、お母さまを介して、お子さんに届いているんだな〜〜と、とってもうれしくなりました。 これからも、ちょこちょこと、お役立ちメッセージをお伝えしてゆきたいと思います。 さて、朝ごはんについて、ちょっと考えてみましょう。 朝は忙しい!どちらのお宅でもそうでしょう。 もちろん我が家もです。 「他の家事は少々手を抜いても、朝ごはんはしっかりと」というのが、ちょっとした私のこだわりです。 私事ですが、午前の外来を元気よくがんばれるためにも、また外来の進み具合によっては昼ごはんが何時になるかわかりませんから、朝はおかわりするくらいたくさん食べます。 もちろん和食。 具沢山お味噌汁、ご飯、おかず、ちょっとしたつけもの。 朝は時間がないから、お味噌汁は前夜に作っておいて温めます。 ご飯が炊けていて、お味噌汁があって、お気に入りのおつけものがちょっとあって、そこに1品でも2品でもおかずああれば、もう立派な朝ごはんです。 おかずは、お昼のお弁当のおかずと共通だったりしますが・・・。 細かく切った野菜とハムを入れた炒り卵なんかは、良く登場するメニューですね。 ごくごく簡単でOK!作りたてなら十分おいしいですよ。 ただ冷蔵庫から出して並べれば良い常備菜をストックしておくのもいいですね。 おかかこんぶ、煮豆などなど、お子さんには、ちょっと不人気かもしれませんが、食べ慣れると朝の味!って感じになります。 「のり」もとても体に良い食べ物ですので、朝こそ登場させましょう。 世界遺産にもなっている和食、そのすばらしさを実感しています。 洋食の朝のお宅もあると思います。 それはそれで良いのですが、ここでひとつ心に留めておいていただきたいことがあります。 それは、同じカロリー数でも、その内容によって、朝食としての価値が違ってくるということ。 午前中を元気に過ごすためには、血糖値が安定して維持されることが大切。 そのために、甘い菓子パンとジュースにプリンというメニューは、同じカロリーの和食献立より、血糖値の変動が大きくなってしまうのです。 糖分はすぐに血糖値上昇を招き、それを調整するために膵臓からインシュリンがたくさん分泌されます。 するとそれが急激な血糖値の低下を引き起こし、血糖値の乱高下を招くのです。 「甘いものばかりの朝食」は、NGなわけです。 また同じカロリーでも、いったん小麦粉にして焼いた「白いパン」は、粒食である「ごはん」より、消化が早い、すなわち血糖値の上昇がすばやいために、血糖値が乱高下しやすくなります。 洋食で整える時は、「ライ麦パン」「全粉粒パン」など、精白度の低いパンを選ぶようにしましょう。 洋食でも汁物の大切さは同じ。 具だくだんのスープを添えるようにしてあげましょう。 それと朝茶の習慣。 「朝茶は七里帰っても飲め」 と、昔のことわざにもあるように、朝お茶を飲む習慣はとても理にかなっています。 夜寝ている間に、水分は不足がちになっていますから、体の乾いた細胞にたっぷり水分を補給できます。 また、朝の食事とともに多めの水分が胃腸に入れば、当然お通じにも良い影響があります。 お茶を飲む時間のゆとりを確保できる段取りであるということは、良い1日のスタートをきれること間違いなしです。 今回は私の朝をご紹介したブログ風の内容になっちゃいました。 固く考えずに、お子さんと一緒に楽しく朝時間を過ごしてみませんか? |
バックナンバー