このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
おすすめの本「わたしがあなたを選びました」 | |
2012-03-18 更新 | |
先日の木曜日の休診日に、久しぶりに絵本調達遠征にいってきました。 そこで出会った1冊の絵本についてご紹介します。 本の題はずばり「わたしがあなたを選びました」。 著者は鮫島浩二先生という産婦人科医です。 お子さま向けの絵本というよりは、現役ママやプレママへの応援歌という感じです。 おなかにいる赤ちゃんが、ママとパパに語りかけるスタイルで進行します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 <引用> 「あななたたち(ママとパパ)が仲睦まじく結び合っている姿を見て、 わたし(おなかの赤ちゃん)は地上におりる決心をしました。 きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。」 「おとうさん、おかあさん、 今、わたしは思っています。 わたしの選びは正しかった、と。」 「わたしがあなたたちを選びました。」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 出産は女性にとって命をかけた大事業、これは今も昔も変わりません。 予期せぬ妊娠だったり、仕事の佳境時の妊娠で「困った!」と思ったママもおられるかもしれません。 また、つわりのあまりのつらさに、落ち込んだママもおられるかもしれません。 でも、「私たちこそが赤ちゃんに選んでもらったんだ!」と思えたとき、たくさんのパワーがみなぎってきます。 また子育てはつまずきの連続、待ったなしの真剣勝負です。 「なんで、うちの子はこうなの?」と落ち込む日も多いはず。 そんなとき、この本のおなかの赤ちゃんは、ママにこう語りかけます。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 <引用> 「おかあさん。 あなたの期待の大きさに、ちょっぴり不安を感じます。 初めての日に、わたしはどのように迎えられるのでしょうか? わたしの顔はあなたをがっかりさせるでしょうか? わたしの身体はあなたに軽蔑されるでしょうか? わたしの性格にあなたはため息をつくでしょうか?」 「わたしのすべては、神様とあなたたちからのプレゼント。 わたしはこころよく受け入れました。 きっとこんなわたしが、いちばん愛されると信じたから。」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 生まれつきの障がいや大きな持病を持っているお子さんを授かったときのご両親のお気持ちは、ほんとうに言葉では表現できないものがあると思います。 でもこの赤ちゃんは語りかけてくれます。 「このからだは、ママとパパがぼくをいちばん愛してくれるように、パパとママからもらった大切な遺伝子に、神さまが一工夫してくれた作品なんだよ。」と。 また、お子さんの日々の病気や、行動障害などで、子育てに困難を感じるママも多いと思います。 でもそれらの困難ひとつひとつは、「あなただからこそ乗り越えられるハードル」とお子さんに見込まれて自分に課されている、そう考えてひと踏ん張りしてみましょう。 育児の日々は、毎日が限界への挑戦です。 しかし、お子さんとつまずきつつ過ごした日々は、ママの人生というすてきなじゅうたんにおいて、かけがえのない輝きを放ってくれること間違いなしです。 ママ、がんばって! クリニックに置いてあります。 お手に取ってご覧下さい。 |
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