このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
子どもたちに「人間っていいな」を伝える 3つのアドバイス | |
2014-08-23 更新 | |
夏休みも残り少なくなりました。 宿題の仕上げにお忙しいことと思います。 今日の話題は、「幸せな人生のために、こどもたちにぜひ伝えたいこと」です。 細谷亮太先生という有名な小児科の先生がおられます。 私はこの先生のご本が大好きです。 先生のエッセイに次のような一節がありました。 〜〜「子どもたちに伝えておきたいこと、そのひとつが『人間っていいな』ということ。〜〜 「人間っていいな」 「人生って楽しんだな」 子どもたちが素直にそう思えるよう、日々の暮らしの中で気遣ってあげたいですね。 そのために私たち大人が子どもたちにしてあげられることについて、私なりに考えてみました。 何かと物騒で暗い世の中、テレビは悲惨な事件、すさんだ人の心を次々と報道します。 わが子が事件に巻き込まれないためにも、「他人を信じない、だまされない」注意が多くなりがちです。 これは仕方ありませんし、大切なことでもあります。 しかしこれからの長い人生を生きていく子どもの立場で考えたら、ちょっとかわいそうです。 せめて、幼い子どもたちには、世の中が善意に満ちていて、人生は楽しいものだというメッセージも、意識的に伝えてあげたいものです。 <子どもたちに「人間っていいな」を伝える3つのアドバイス> @周囲のひとの「良い行い」「温かい言葉」を意識的に話題にして感謝や賞賛を表現する お子さんがお友達から親切にしてもらった、優しく言葉をかけてもらったときは、無条件にその親切や言葉に対して、感謝の気持ちを表現しましょう。 「お隣の○○くんはいつもは意地悪なのに、今日が違った風の吹き回しなのかな〜〜」 という褒め方ではNGです。 「お隣の○○くん、いいとこあるね〜〜。優しいんだ!今度○○くんが困っていたら、助けてあげようね〜〜」 という感じです。 周囲との関わりの中で、人間の温かさや優しさを積極的に見つける言葉がけを意識しましょう。 良いことのニュース報道は、ぜひお子さんと一緒に観て、感動をともにすることも大切です。 A生活の折々で、意識的に「良いこと探し」をする 不足を探さず、あるものに感謝する習慣をつけることも大切です。 たとえば、トーストの片面が焦げていたとします。 そのとき、「あ〜〜また焦げトースト」と落ち込むより、 「両面のお焦げでなくてよかった〜〜」と現状を穏やかに受け容れるということです。 お子さんの人生も、山あり谷あり。 そんな時もきっと乗り越えるたくましさを、日々の周りの大人の言葉がけで養ってあげることも大切です。 Bプラスイメージの言葉を意識して使う機会を増やす 人間は言葉で思考しコミュニケーションする動物です。 お子さんも、親御さんの感情表現を日々聴きながら、人間としての感情を養ってゆきます。 公園に行って裸足で芝生をお散歩、そんなとき、だまってお散歩するよりは、 「芝生が気持ちいいね〜〜」とひとこと添えてあげましょう。 「お花きれいだね〜〜」 「お日さま、気持ちいいね〜〜」 目に見えるもの、耳に聞こえるもの、肌に感じるもの、すべてについて、そのプラスの要素を見つけて、言葉で表現する習慣をつけましょう。 家族と過ごす貴重な時間の締めくくりは、まずはプラスイメージの言葉で。 ハイキングにお出かけして帰宅した時も、 「疲れた〜〜、もうこりごり」という感想は、夜ゆっくりとご夫婦で。 まずはお子さんに対して、 「すっごく楽しかったね〜〜。お外は気持ちよかったね〜〜。」 とプラス表現を心がけましょう。 まったく無力でこの世に生を受けるこどもたち。 周りの人々への心からの信頼を礎にしてこそ、人生という航路に希望を持って出発することができます。 みんながあなたの幸せを心から願ってる! めいっぱい応援しているよ! 人間って、ほんとうは温かい! 困った時はいっしょに悩もう! 悲しみは半分、喜びは倍になるよ! これからの人生、いっぱいいいことが待ってるよ! そんなメッセージを、ママが時には女優さんになって、お子さんに伝えてあげましょう。 |
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