このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
こどもが育つために必要な4つの柱 | |
2012-06-03 更新 | |
今回はこどもが育つために必要な4つの柱についてお伝えします。 人間が心身共に健やかに成長してゆくために必要なことは、@眠ることA食べることB遊ぶことC愛されること、この4つです。 この4つは生涯を通じて必要ですが、乳幼児期〜学童期の人間の心身の根っこの部分が形成される時期には、とくに大切です。 親はこどもに対して、この基本的なことを、日々の生活の中でしっかり提供してあげたいものです。 @眠ること 日本のこどもは世界の中でもとくに夜更かしで睡眠不足であるといわれます。 意欲的に園や学校の課題に取り組めるために、また友人と良好な関係を築けるためにも、しっかり睡眠をとらせ、朝さわかに目覚めさせてあげたいものです。 遅くとも、乳幼児は8時半、小学校低学年は9時、高学年は9時半が目安です。 良好な睡眠をとらせるために就寝前2時間までに夕食を終えましょう。 また寝る前には刺激的なテレビ、ビデオは避け、ゲームは絶対にさせないようにしましょう。 A食べること 現代においてふつうに食事をとっていれば、栄養失調ということはまずありませんが、栄養の偏り、1人での食事、朝ごはん抜きなど、こどもたちの食生活には差し迫った問題点があることも事実です。 まずは朝ごはんをできれば和食献立でしっかりととらせ、夕食は家族そろってテレビを消して楽しくいただきましょう。 堅苦しく考える必要はありませんが、肉より魚、野菜とくに温野菜しっかり、油物、揚げ物は極力控える、砂糖を使ったお菓子や甘い清涼飲料は止めるなど、毎日の選択において、ちょっとずつ心がけましょう。 B遊ぶこと 人間のこどもにとって遊びは、好奇心を養い、人間らしさを育て、身体機能を充実させ、群れ遊びを通じて社会性を身につけるなど、心身の発達に不可欠です。 高度成長時代を経て遊び場は減少し、メディア遊びの普及や塾通いの増加などで、こどもたちの時間の使い方には大きな変化が見られました。 しかし近年の研究で、これらの変化がこどもたちの心身の発育に大きな悪影響を及ぼしていることが明らかになってきました。 なかなか難しいことですが、メディア遊びを避け、できるだけこどもを外で遊ばせる時間を確保し、こどもたちになまの人間関係をしっかり体験させるようにしてあげましょう。 C愛されること 世界的統計で、日本のこどもたちは、自己肯定感が低く、孤独であり、必要とされていないと感じているという結果が明らかになっています。 自己肯定感とは「ぼくはほくでいいんだ。このまんまの自分でいいんだ。」と思えること。 この気持ちはこそが、新しい挑戦への原動力です。 子育てはいわば「こどもの良いとこ探しの旅」です。 良いところをたくさん見つけ、めいっぱいほめてあげましょう。 そして、良いところも困ったところもみんなひっくるめて認めてあげてください。 子育ては「楽」ではないけれど、「楽しい」ものです。 こどもからもらう小さな感動に感謝しつつ、子育てを楽しんでいただきたいと思います。 |
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