このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さまの細菌性腸炎・食中毒予防 | |
2010-07-24 更新 | |
梅雨も明け夏本番になりました。夏休みにアウトドアレジャーをご計画のご家庭も多いことと思います。 アウトドアといえば、バーベキュー、おにぎりなど。 お外でのお食事は、お子さまの食欲不振もふっとぶことでしょう。 でもこんなときにちょっとお気を付けいただきたいのが細菌性胃腸炎・食中毒です。 <主な病原体と感染源> @キャンピロバクター;豚肉 鶏肉 牛肉 Aサルモネラ;卵 鶏肉 B病原性大腸菌;牛肉 井戸水 生野菜 Cブドウ球菌;おにぎり 乳加工品 洋菓子 D腸炎ビブリオ;魚介類 予防の基本は菌を「つけない・ふやさない・殺す」です。 また同じものを家族が食べても、抵抗力の弱いお子さんだけが発症するケースも多く見られますので、小さなお子さんのいるご家庭では特にご注意下さい。 <予防のポイント> @細菌は十分な加熱で完全に死滅します。加熱して食べることができるものはなるべく完全に加熱して食べさせましょう。ただしブドウ球菌の場合は、菌が出す「エンテロトキシン」という熱に強い毒素による症状のため加熱しても予防はできません。 A調理前にはしっかり手洗いし、調理中の手ふきタオルは食事の用意の開始時に新しいものと交換しましょう。 B包丁とまな板は肉魚用と野菜用の2種類を用意しましょう。 C生で食べる野菜は調理の一番最初に作りましょう。切ったあと、しばらく水道水につけておき(水道水の塩素で殺菌されます)、ただちに冷蔵庫で保管しましょう。生肉・魚・卵を触ってから生で食べる野菜を調理するときは、野菜調理の前にしっかりと手洗いを。 D肉を焼くときは、生の肉を扱う箸と、焼き上がった肉を取り分ける箸を完全に別にしましょう。 E肉・魚・卵は完全に火を通しましょう。 F子どもには生肉は食べさせないようにしましょう。 G刺身は就学後とし、新鮮なものを選んで与えましょう。 Hおにぎりを握るときは手に傷がないか良く点検して握りましょう。ラップを使って握るのもおすすめです。 I調理が終わったあと、塩素系漂白剤や消毒アルコールスプレーを使って、まな板・包丁・ふきんを消毒しましょう。 J日頃からヨーグルト・納豆・ぬか漬けなどの発酵食品をしっかりと摂って、じょうぶなおなかを作っておくことも大切です。 ポイントをおさえた安全対策で、楽しいアウトドアライフを! |
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