このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さんに、ご家族の完全禁煙をプレゼント! | |
2009-03-24 更新 | |
たばこの煙には、本人が吸う「主流煙」と、たばこの先から立ちのぼる「副流煙」とがあり、副流煙と喫煙者のはき出す煙(呼出煙)を合わせて環境たばこ煙と呼んでいます。たばこの煙には多くの有害物質が含まれていますが、その量は主流煙よりも副流煙のほうに、数倍から数十倍も多いことがわかっています。 環境たばこ煙を、自分の意思とは無関係に吸い込んでしまうことを「受動喫煙」と呼んでいます(自ら喫煙すること:能動喫煙)。能動喫煙・受動喫煙の健康への悪影響は小さいお子さんや胎児により大きく表れます。能動・受動喫煙は胎児・小児への虐待ともいえます。 胎児への害には以下のようなものがあります。 @流産・早産・未熟児 A斜視・脳出血・小児癌・奇形 B乳幼児突然死症候群(両親の喫煙で4.7倍) C身長・体重増加不良 D知能発達の遅れ Eキレやすく落ち着きのないこども F将来犯罪を犯しやすい G女児の不妊症 こどもへの害には以下のようなものがあります。 @乳幼児突然死症候群 A喘息・副鼻腔炎・中耳炎・肺炎 B病気入院の増加 C身長の伸びの不良 D知能発達の遅れ E虫歯 F成人後の発癌 たばこ1本でドラム缶500本分の空気を汚染するといわれています。自分ひとりの部屋で吸っても部屋に染み込んだ有害物質はすぐには取り除くことができません。換気扇の下で吸っても、換気扇により引き起こされた対流に乗って家中に散布されます。たばこの煙には、ゴム工場の煙の10倍以上の有名な発癌物質のダイオキシンが含まれています。軽いたばこなら良いかというと、発癌物質はむしろ多く放出していることがわかりました。また家族に喫煙者のいる家庭では、こどもが喫煙者になりやすく、10代で始めた喫煙は重度の喫煙依存を引き起こしやすいといわれています。 これほどまでに家族全員に悪影響を及ぼすたばこ、1日も早く家族全員で完全に禁煙しましょう。 |
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