このコーナーではお母さまの子育てに役立つ情報を、主に「病気」「食事」「生活」の分野から
ご紹介していきたいと思います。
お母さまの広場
お子さまへ最高のプレゼントを! | |
2012-12-22 更新 | |
クリスマスももうすぐです。 今回は、お子さまへの最高のプレゼントについて考えてみます。 最高のプレゼントといっても、ゲームでもおもちゃでもありません。 お子さまが心身ともに健やかに育つ環境を整えてあげること、これこそが、本当のプレゼントだと思います。 こどもはみんな、健やかに育つパワーを限りなく秘めています。 このパワーを充分発揮させてあげること、これこそが最高のプレゼントといえるでしょう。 ところで、こどもにとっての健やかな毎日というのはどういう日々をさすのでしょう。 それは、わくわくした気持ちをもって毎日の課題に取り組むことができ、上手くいった時もいかなかった時も、その成果を愛情を持って周囲に受け容れられていると感じることができる毎日のことだと思います。 そのためにすぐに実行できるアドバイスをお伝えしたいと思います。 繰り返しになりますが、そのためには「健やかに育つ4つの柱」をしっかり整えることが大切です。 @眠ること まずしっかり眠らせましょう。 充分睡眠がとれている目安は「起こさなくても起きる」です。 就寝時間の一応の目安は、乳幼児は8時半、小学校低学年は9時、高学年は9時半頃でしょう。 睡眠不足では、こどものがんばる力も激減、こらえる力もダウンし、イライラもヒートアップしやすくなり、お友達との関係もトラブりやすくなります。 最近の研究で、良く眠ることで、記憶に関係する脳である海馬という部分が良く育つということが明らかになってきました。 つまり「寝る子は賢い」ということでもあります。 「こどものいる暮らし」のメリットのひとつは、生活が朝型になることだと思います。 大人が起きていて、こどもに寝なさいといっても、なかなかベットに行きません。 ここはひとつ思い切ってご家族みんな朝型にしてみてはいかがでしょう。 A食べること 1日のスタートは朝、まずはしっかり朝ごはんを。 できれば、実だくさんのみそ汁、ごはんを基本に、和食で整えましょう。 甘いパンやドーナツにジュースのように、極端に糖質の多い食事では、急激な血糖上昇を招き、それが大量のインスリン分泌を促し、今度はそれで低血糖を引き起こすいう風に、血糖値の乱高下を引き起こします。 血糖値が安定しないと、情緒が不安定になりイライラしやすく、根気がなくなります。 おやつや水分の選び方も大切。 おやつは砂糖と油分をできるだけ避けること。 お菓子を買い置きする必要は全くありません。 お腹が空いたら、小さなおにぎりとお茶、これで充分です。 季節のもの、たとえば枝豆、とうもろこし、蒸かしたお芋などがあれば最高のごちそうですね。 ナッツ、チーズなど血糖が急激に上がりにくいものも少し良いでしょう。 ただしこれらは高カロリーなので、たくさん食べると次の食事にひびきます。少量にして下さい。 水分は水かお茶、糖分を含んだ清涼飲料水や甘いジュースは絶対に控えましょう。 果物のジュースが欲しい時は、ぜひ簡単にミキサーで手作りしてあげましょう。 市販のジュースではトマトはにんじんなど、野菜のもので加糖されていないものがおすすめです。 イオン飲料やOS-1は、病気のとき限定としましょう。 夕食はできれば就寝2時間前までに終了し、その後の間食は控えましょう。 B遊ぶこと こどもにとって遊びは学び。 同年代だけでなく上下の年代との人間関係の修行の機会でもあります。 大勢の仲間と、時には激しくやりとりをする中で、自己の感情のコントロールするすべを体得してゆきます。 また四季折々の自然とのふれあいを通して、いのちの温かさを肌で感じ取ることも大切です。 自室にこもってのゲーム遊びは、かけがえのないこどもの時間をいともたやすく泥棒してゆきます。 意識的に、ゲームなどのメディアとの接触を避けさせる工夫をしてあげましょう。 土曜日の夜など、家族が一緒に過ごせる時間帯に、「ノーテレビ、ノーゲームタイム」を作るのはいかがでしょう。 絵本を読んだり、折り紙をしたり、簡単な運動をしたり、ご家族で楽しい工夫をしてみましょう。 きっと思いがけない楽しみ方を発見できると思います。 C愛されること こどものこころを元気にする最高のビタミンは「自己肯定感」です。 自己肯定感とは、「ぼくはほくでいいんだ。このまんまの自分でいいんだ。」と思えることです。 この感情がしっかり育つことこそが、新しい挑戦の原動力、やる気の源になります。 こどもは失敗することで多くのことを学びます。 思い通りの結果でなかった時の対応こそが、ママ、パパの腕の見せ所です。 1番大切なことは、結果でなく過程を評価すること。 たとえマラソンで1番になれなくても、またテストで100点をとれなくても、そこに至るまでの過程でのお子さんのがんばりを、めいっぱい評価してあげましょう。 「今回のがんばり点は100点!」と、学校での評価とは違った基準で、愛情を持ってママが採点してください。 できなかった部分を数え上げるのではなく、まずはできた部分をほめてあげましょう。 学校からいただいてきた評価を、次のステップアップの材料として活用するか、腐ってしまってやる気をなくす材料にするかは、ママ、パパの対応次第。 お子さんの年齢が幼いほど、この対応は大切です。 「ぼくは家族みんなの役に立っている」と思えること、これも自己肯定感の育みに役立ちます。 かえって手間取るということもあるとは思いますが、お子さんに家庭の中での役割を分担させましょう。 花に水をやる、玄関を掃く、何でも良いのです。 そして、それに対してしっかりと感謝の気持ちを伝えましょう。 いろいろ述べてきましたが、何といってもお子さんへの1番のプレゼントは、ママの笑顔。 そのためには、ママの心がハッピーになることです。 お互い生身の人間同士、お子さんとのやりとりで、不満やつまずきもあるでしょう。 そんなときには、まずは「今現在あるたからもの」をしっかり数えること。 「ないもののリストアップ」は、ほどほどにしておきましょう。 まずはママから微笑みかけること。 そこからすてきな循環が始まります。 すてきなクリスマスになりますように! |
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